心臓病(しんぞうびょう)・心不全(しんふぜん)
症状
- 呼吸が荒くなる(呼吸困難)。
- 腹式呼吸。
- チアノーゼを起こし、歯ぐきや舌が紫色に変色する。
- 食欲不振。
- 体温の低下。
- 咳をする。
原因
- 老化による心臓機能の低下。
- 高血圧で心臓に負担がかかる。
- 塩分やカロリーの高い食事。
- 肥満。
- 遺伝。
治療
- 心臓の負担を減らすために、強心剤や血管拡張剤などの薬で治療する。
- 発病したら運動は控えめにする(回し車などをケージから取り外すなど)。
- 利尿剤、血管膨張剤、強心剤などの投薬。
予防
- ストレスの少ない生活。
アドバイス
心臓は血管を使って、血液を体の様々な場所に送ったり戻したりします。
血液には、酸素や栄養、水分など、体に必要な成分だけでなく、不要になった老廃物も混じるため、正常に機能しないと生きるために必要な成分が足りない状態になります。
健康な人間でも走った後は、酸素や栄養が足りなくなるため、動けなくなったりフラフラします。
心臓などの循環器の病気になると、常にそんな状態になり、普通の生活もできなくなります。
心臓の弁の開閉が悪くなり、血の流れ悪くなったり逆流する弁膜症も多いです。
弁膜症で血の循環が悪くなり血液の固まりができてしまうと、血液が血管が詰まる血栓症になってしまい、さらに心不全になることもあります。
心臓が悪くなると肺炎や肺水腫、腹水症が発病しやすくなります。
興奮すると危険なので、病院に連れていく場合でも、振動を与えたり、ハムスターのストレスになるようなことはやめましょう。
心臓の病気はゴールデンハムスターに見つかることが多いですが、ジャンガリアンやロボロフスキーは小さいので見つかりにくいだけかもしれません。
ハムスターは心臓の鼓動が速すぎて、人間には一音ずつ聞き取れないため、心音を聞いて発見できず、レントゲンやエコーで見つかることが多いです。
症状が悪化し、体が浮腫んでから気づく飼い主も多いです。
走ると心臓は肺に負担がかかるため、回し車は外した方が良いのですが、回し車がないとストレスが溜まったり、ケージをよじ登ったりするため、あまり改善にはなりません。
ハムスターを迎えた頃は、走れることがうれしくて回し車をよく走りますが、環境に馴れてくるとあまり走らなくなります。
特に飼い主を見つけると近寄ってくるため、飼い主の目の前は回し車を走る事はほとんどなく、深夜や早朝に走る事が多いです。
本能的に走ると落ち着く動物のため、ケージが狭すぎたり、イライラして回し車を走る事が多いです。まずは回し車を外すより飼育方法の改善をしましょう。
しかし回し車を走っている最中に、てんかんなどの発作でなくなっている話はよく聞くため注意しましょう。
何かに驚いて興奮状態で走ることが原因だと思います。
低塩分、低脂肪、高繊維のダイエット食に近い食事を与えましょう。
塩分が足りないと消化や体温調節に問題が出てくるため、肥満でなく腎臓が健康であれば、あまり気にしなくても良いかもしれません。
低カロリーフードは怪しい物が多いため、添加物の少ないペレットに、小鳥の餌を加えるなどをして調節しましょう。
老化が原因の場合は、若いハムスターより1.5歳以上の大人のハムスターに発病する病気ですが、心臓の奇形が原因のことも多い様です。
興奮すると音が出る、寝言が聞こえる、あまり動きたがらないなど、小さい頃から症状が出ていることが多いですが、それが病気の症状だと判断できる飼い主は少ないです。
餌だけでなく温度やストレスに気をつけて飼育しれいれば、奇形があるハムスターも長生きできます。
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