有毒な食物1
植物の毒は、植物自身が子孫を残すための保存料だったり、動物達の薬になることもあります。また、動物たちも毒をうまく利用し、克服する方法も知っている場合がありますが、人に飼われているペット達は、自分達がよく知っている食料の調達もできないうえ、毒を解毒する方法も使えません。
使い方を間違えなければ、毒も薬になることがあります。薬も摂取しすぎると、健康を阻害することは当然なのですが、健康食品とされている食品に、そのような考え方をする人は多くはありません。一番危険なのは無知な人間なので、分からなければ食べさせないようにしましょう。人間は体が大きく、毒物にもなれているので、大量に摂取しないと致死量に達しませんが、小型の動物など少量で致死量に至る場合があります。
魚介類やキノコ類は、ペット達が食さないので省いています。
有害物質(毒)の名前は、状態によって変化する物もあるので、省いている場合もあります。
病名や症状について、うまく言い換えることができない物は、管理者の分かる範囲で表記しています。
穀物と豆類
インゲン豆(生)
レクチン
腸粘膜に炎症、出血性胃腸炎、肝臓に脂肪変性、心筋に変性、けいれん成長阻害、腸炎、腎炎。
ソラマメ(生)
急性溶血性貧血症を引き起こし、発熱、血尿、黄疸、結石。
ダイズ、ラッカセイ、エンドウマメ、アオイマメ、クロマメなど(全て生)
酵素阻害成分
成長の阻害、消化不良のため腹部膨満し苦悩し死亡。
イモ類と青果物類
ジャガイモ
芽、つる、葉や青い部分にソラニン
成人:疲労感、頭痛、おう吐、下痢、腹痛。
小児:昏睡・けいれんを経て死亡。
サツマイモ
傷を受けたり、病原菌(黒斑病菌など)におかされると、青黒く変色しイポメアマロンが発生する。
マウスの場合、2〜3時間で呼吸困難、24時間で死亡。
ドングリ(芽)
タンニン
おう吐、下痢、肝臓、腎臓障害、胃腸炎、成長の遅れ。
ビワ、ウメ、アンズ、リンゴ、モモ、スモモ、サクランボ、ナシの種などバラ科の種子
アミグダリン
呼吸困難、おう吐、けいれん。
トマト
葉、茎にソラニン
ジャガイモと同じ
アボガド(全部)
サポニン
肝臓障害、けいれん発作、呼吸困難、肺水腫。
サポニンは石けんの原料です。石けん食べたいですか?
パイナップル
ブロメライン
肉を一緒に調理すると肉が軟らかくなりますが、食べた本人の肉も軟らかくなります。蛋白質分解酵素が働いているのですが、口の中を切ったりすることもあります。
マンゴー
ストロファンチジン
食欲不振、起立不能、下痢、死亡。