散歩が終わったら・ケージに帰ってもらう方法
散歩だけでなく、脱走されたときにも役に立つ、ケージに帰ってもらう方法です。
捕まえてケージに戻せば良いだけだと思うかもしれませんが、ハムスターにとって楽しくて自由な行動を終わらせ、嫌われずにケージに閉じ込める行為なので、簡単なようで難しいです。
ケージに戻ろうとしないなど飼い方の悪さが現れやすい状態で、散歩に出る習慣がついたものの、実質脱走になって困っている飼い主も多いのではないかと思います。
ハムスターの行動から巡回を終えたのかを判断する方法を覚えるだけでなく、散歩を終えると自分の意志でケージに帰ってもらえるようになることが目標です。
このページは「散歩とは・ケージの外に出たがる理由」「散歩の準備」「散歩中に注意すること」「ケージへ帰ってもらう方法」の最後のページです。
散歩に飽きたとき・帰りたいときにするハムスターの行動
ケージに帰りたいだけでなく、外から見て安全かどうか確認しているのかもしれません。
自分でケージに帰ったり、飼い主を呼びに来る個体は心配はありませんが、自分で帰ろうと道を造ったり探したり、暇を持て余して普段はしない行動をすることがあります。
飼い主が行動を上手く読めなかったり、ハムスターが散歩に慣れていないのなら、まずは時間を目安にケージに戻しましょう。
性格や部屋のレイアウトなどなど、不確定要素が多くてかなり大雑把ですが、
- 一ヶ所にとどまると、疲れてきた、飽きてきた。そろそろ帰りたいと考えている。
- キョロキョロしてあまり歩き回らなくなると、次の目的が決まっていない。いつもと違うことをしようと考えている。この時に悪さをしてしまいます。
- 何度も同じ所をチェックする。することが無くなり、気になるところを行ったり来たりします。
- 開けたところでものんびり歩く、身をかがめて歩かない(ほふく前進)場合は、その場所の安全確認を終え、興味がある場所や物を探している。散歩に出してすぐは、キビキビとした動きをします。
- 飼い主の近くをウロウロしてる場合は、自分を見つけてほしい、飼い主に捕まっても良いと考えていることが多いです。
- 上記にプラスして、散歩時間が過ぎているのなら、ハムスターを捕まえ、すぐ降ろします。その場でどうして良いのか分からず飼い主を見つめている場合は、ケージに帰されないことを不思議に思っています。まだ散歩したかった場合は、飼い主に掴まれた後に逃げることが多いです。
- 飼い主の上に登ったり乗り越える場合も、捕まっても良いと考えていることが多いですが、飼い主だと気づいていないうっかり者もいます。服を囓る場合は、気づいていないことが多いです。
- 飼い主の目の前で立ち上がってジーッと顔を見ている場合は、「早く気づいて」の合図です。
- ケージの近くをウロウロしている、ケージの近くで隠れているときは、帰り方が分からないのかもしれません。
とまずは考えましょう。
ケージに戻したときにオヤツを与える習慣があると、ハムスターの顔に指を近づけると臭いを嗅ごうと、近づいてくることがあります。裸足なら足の指でも可能。中には追いかけてくる個体もいます。
そろそろ散歩を終えオヤツをもらう時間だと思い、人間が何を持っているか気になっている証拠です。
この時、手を出すと捕まえられると勘違いするため、指を1本か2本近づけます。飼い主の手に食べ物や他の動物の臭いが付いている場合は例外です。
ケージに帰らない理由
ケージの上に登り、安全に帰られるルートを探している最中です。退屈そうにしているので捕まえた方が早いですが、自主的に行動できるかが大切です。
自主的にケージに帰ろうとするのなら散歩、帰ろうとしないのなら脱走です。
ハムスターは巣に固執する動物なので、行動圏の巡回が終われば普通は本能的に巣(ケージ)に帰りたいと思います。
帰ろうとしないのはケージの中に不満があるからで、基本的な飼い方が間違っている可能性が高いため、飼育環境を見直しましょう。
飼い主を呼んでいる(と思っている)ことに飼い主が気づかず、仕方なく隠れていることもあります。
脱走になっている
飼い主公認の脱走になっているため、帰ろうと思っていない。
ケージを噛んだり登るなど、自分からケージを出ていこうとする個体に多いです。
まだ散歩をしたい
若すぎる(散歩に出すには早い)、散歩に慣れていない、好奇心の強かったり、縄張り意識が弱い個体は何が危険なのか理解できず、散歩時間が過ぎても帰らないことがあります。
適度に切り上げて、また明日も行けることを理解できるようになると、自分からケージに帰るようになります。
しかし性格的な問題だと、気まぐれで行動することが多いため、同じ事を繰り返します。
弱っていたり、無理に散歩に出すと、立ち止まったり隠れたりと散歩中の休憩が増え、散歩時間が延びることもあります。
散歩に不適切な時期や個体などは、最初のページに書いてあります。
帰り方が分からない
基本的に単独生活する動物なので、自分以外を誰かを利用するという発想がすぐにできません。
ケージまでの安全な帰り道や、飼い主を利用して帰る方法は学習して覚えることなので、すぐに覚えられない個体もいます。しかし何らかの行動はするため、気づいてあげましょう。
まだケージに帰りたくない
ケージの中が暑いなどケージの中が不快だと思うと、なかなか帰ってくれません。
散歩中にエアコンを使っていても、ケージ中よりケージの外の方が快適なこともあるので、温度管理はしっかりしましょう。我が家も夏はこのパターンが多いです。
食べ物を探している場合、ハムスターが十分だと思う量や必要な栄養が分かりにくいため、何を目的に歩き回っているのか、行動だけでは分かりづらいことがあります。
ハムスターが見つからないときの探し方
行き止まりになる場所は、警戒する方向が少ないため隠れるのに最適です。気温によっても居場所が変わります。
ハムスターは被捕食動物なので、動かず隠れるのは得意ですが、部屋の散歩は天敵から隠れているわけではないので、音がしたり風もないのにカーテンが揺れているなど、よく見ると何かが動いていることがあります。
ゴールデンハムスターなら、よ〜〜く耳を澄ませていると絨毯の上でも歩いている音が聞こえます。音が小さいので、騒がしい家だと聞こえないかもしれません。
ジャンガリアンやロボロフスキーだと足音は多分聞こえません。
ハムスターの通り道に、一度クシャッと丸めたレジ袋を置いておくと、体が触れたり上を通ったときにシャカシャカ音がします。薄いビニール袋だと音が小さいため、レジ袋がオススメ。
空き缶など、見た目より軽い物を置いておくと、臭い付けしたり横を通り抜けるときに、動いたり倒れたりします。小さいフィギュアや、ペンや消しゴムなどでも良いです。
好奇心で行動してしまう個体は、飼い主に捕まるリスクより自分の行動を優先するため、何度もひっかかりますが、臭い付けが終わった物は効果が薄いかもしれません。
それでも見つからない場合は、飼い主から隠れているかもしれないので、ハムスターが動き出すのを静かに待ちましょう。
どこかで疲れて眠ってしまっているだけなら、30分〜2時間位で出てきます。
ケージに戻す方法
散歩に慣れてくると飼い主が近づいてきた足音を聞いて、そろそろ散歩は終わりかな〜と思い出てきてくれるようになります。
縄張りの巡回が終わったり、呼べば飼い主に近づいてくるようになると楽ですが、散歩に慣れないうちは捕まえてケージに戻す必要があります。
ケージの中でも問題なく飼えているのなら、ハムスターが自分からケージに帰ったり、飼い主を呼びに来るようになります。
野生だと眠くならないうちに巣穴に帰らないと、天敵に捕まったり、寒さで死ぬことがありますが、ペットとして飼われているとギリギリまで帰ろうとしないことがあります。
ハムスターを呼ぶ
まずは、この方法を実践します。
人間の声はハムスターには聞こえていないため、声ではなく音を使って呼びます。
1mくらいの距離なら人間の顔の向きは分かるようなので、見つめるだけでも合図を送れる場合もあります。
散歩時間が終わった頃に、ハムスターの居る近くの床を指でトントンと叩きます。このトントンという音が、ハムスターにとって気になるようで、隠れていても確認しに出てきます。出ていたら捕まえてケージに戻します。
床をダブルクリックする感じで、どのハムスターでも、絨毯、畳、フローリングでも聞こえるのは、ハムエッグ管理者の実証済です。
これを何度か繰り返すと、ハムスターは床を叩く音がすると、自分から飼い主に近づいて来るようになります。ハムスターは床の振動や超音波も聞き取れるので、耳を倒して何かに熱中していない限り、音の発生源が正確に分かります。ハムスターと音をさせる距離を長くして、自宅ではどれくらいの距離が聞き取れるかもチェックです。
よく馴れている個体なら、鼻をブーブー鳴らしたり、歯をカチカチ鳴らしたり、まだ帰りたくないとアピールしながらも寄ってきて、簡単に捕まえられます。
ハムスターは、どれくらいの時間が経つと呼ばれるかも覚えるので、呼ばれると思うと耳を立てて準備していたり、飼い主が呼ぶことを忘れていると、何もしなくても飼い主のところへ来るようになります。
ハムスターに呼ぶ時に、呼ぶ場所を決めたり、ケージの前に座って呼ぶと、ハムスターが呼ばれている理由を理解しやすくなります。
完全に、この方法をマスターできたと思ったら、散歩を始めて直ぐに床を叩いてみてください。
音を聞いて走って逃げたら、音と時間が理解できているということだけでなく、人間に逆らう自由な選択がハムスターにできるということです。服従させることが目的ではないので、逆らえることも大切です。
ハムスターに呼びに来てもらう
上記のハムスターを呼ぶ方法を実践していると、散歩に飽きてくると自分から飼い主を呼びに来るようになります。
飼育1年目は無理でも、2年目は呼びに来る個体が増えます。
具体的には、目の前に立ったり、手にまとわりついたり、体に登ってきます。
寝そべっている飼い主の体に登っているときに、姿勢を変えてハムスターが驚くようなら、飼い主の体の上だったと気づいていなかった可能性があります。理解している個体は落ちそうになっても、慌てず場所を移動します。
エサを準備する・他の個体にオヤツを与える
エサの時間が散歩の時間より遅いことが前提です。
エサを準備する音を散歩終了の合図にするのも良いのですが、ペットとして飼われているとエサにあまり不自由していないため、散歩より魅力的な音にはならず、気にならないことが多い様です。
ハムスターがケージから離れているときに、ケージ近くからエサに関する音がしても聞こえていない可能性もあります。
散歩に飽きてケージの近くに隠れているのなら、他の個体にエサやオヤツを与えていると帰ってくることがあります。
似た方法にエサで釣る方法もありますが、何かもらうことが当たり前になると後々困るためお薦めしません。
自主的に帰ってもらう
ハムスターが飼い主の手を借りなくても、ケージに帰れるようにします。
詳しい設置方法はページ下部に記事があります。
待ち伏せして捕まえる
上記の方法がうまく使えない場合は、待ち伏せして手で捕まえましょう。
散歩に慣れてくると、毎回同じルートを通るので待ち伏せしやすいですが、捕まったことも覚えるので、そこに近寄らなくなったり、逃げるようになるかもしれません。
隠れ場所から出てもらう
棚やラックの下などに隠れてしまっている。隠れているのは、そこが比較的安全だと思っているからです。
棚の下など飼い主が直ぐに発見できる場所に籠もっている場合は、帰りたくない、帰り方が分からないから飼い主を見てる場合もあります。
棚を動かしてしまうと、ハムスターを踏んづけてしまったり、その場所が安全だとは思わなくなるため、できるだけ棚は動かさないこと。もっと分かりにくいところを探し隠れようとします。
ロボロフスキーなどの恐がりの性格のハムスターは、手を入れると反対から出てきます。
隙間に手が入らないときは、掃除用ワイパー・ダスターの棒などを使います。モップ部分は毛がフサフサしているため、他の動物に見え恐がることがあるため棒だけです。
慣れてくると飼い主が棒を使っていることを理解するため、歯を鳴らしながら出てきたり、棒を上手く避けたりと、散歩ならではの攻防も面白いです。
我が家の強硬手段
ハムスターがケージ近くにいるのなら、巣箱などケージに溜めてあるエサだけでなく、エサ入れのエサまで捨ててしまいます。
溜めてあるエサを捨てられると思い、慌てて巣箱へ帰ろうとしたり、心配そうに見つめてきます。
散歩前にエサを与えていたり、自主的に帰るくらい散歩慣れしていないとしない行動だと思うので、どちらかというと散歩中にケージを掃除するとダメな理由ですね。
ハムスターの強硬手段
座っているとズボンを登り近づいてきました。飼い主の手に近づくとケージに帰れること理解しているため、全く迷いがない目をしてますよね。
我が家では、ケージに帰りたいと呼びに来るハムスターが多いです。
自室で寝転がってノートパソコンを使っていると、キーボードや目の前で立ち上がって見つめきたり、体によじ登って来ます。中でもおもしろかったのは、無視してると体当たりしてくるゴールデンハムスターです。
よく育ったゴールデンハムスターだと、体重が250gくらいで缶コーヒーくらいの重さがあります。そのハムスターが、とがった鼻で、油断している脇腹に走って体当たりしてくるので、飛び上がるくらいの衝撃があります。
本能的に、相手を驚かせると争いのきっかけになることは理解しているはずですが、飼い主相手だと「脅かすと気づいてもらえ、攻撃されず、自分の思ったことを実現してくれる」と考え行動していると思うと、やっぱり頭が良いんだなぁ〜と感心します。
捕まえるときに注意すること
よく懐いた個体でも、予想できない人間の動きには驚いてしまいます。
今からケージに帰されることを意識させるため、正面から手を伸ばします。
暴れる可能性もあるため、まずは鷲掴みでも良いのでしっかり掴むよう心がけましょう。
心の準備をしてもらう
何かに集中して飼い主に気づいていないときは事前に近くで音をさせたり、散歩の時間が過ぎていることに気づいていないときは見つめるなどして、そろそろ帰る時間だと理解してもらってから捕まえましょう。
急に捕まえようとすると、馴れている個体でも驚いて逃げようとすることがあります。
無理矢理捕まえない・追いかけ回さない
ハムスターは追いかけられることを、ものすごく怖がります。
トラウマになることがあるため、ハムスターの心に余裕がありそうなタイミングを狙って捕まえましょう。
捕まえようとすると猛ダッシュして逃げる
本気で嫌がってます。
何としても帰りたくない場合は、タンスの裏など飼い主が苦労しないと捕まえられないところへ、ダッシュして逃げます。
捕まえようとすると近くに隠れる・ゆっくり逃げる
飼い主の行動に驚いて、反射的に隠れた可能性があります。
低い机の下、物陰など、近くですぐに捕まえられそうな所なら、ケージに帰ることはあまり嫌だと思ってないです。とりあえず、反抗しておけ程度。
掴んだときとケージへ戻したときのチェックと反応
私の手の中だと大人しかったのに、姪に渡すとこの状態。
散歩慣れしていると大人しくなる個体が多いですが、自分の行動(散歩)を中断したり強制する飼い主についての、不満が現れやすい状態なので、何を考えているのか分かるようになりましょう。
ケージに戻すときの持ち方
ケージから出すときと違い、ケージから離れた場所からハムスターを運ぶ必要があるため、手から逃げたり落としたりする可能性が高くなります。
正面から手を伸ばし、落とさないよう両手やお腹を使って、包み込むようにハムスターを持ちます。この時に頭だけは出してどこに連れて行かれるのか、意識してもらいましょう。
持ち方を変えるだけでも、ハムスターに意志が伝わることもあるため、状況によって掴む方法を変えることも大切です。
ケージに戻すときの健康チェック
ケージから出すときと違って掴まれることを嫌がることが多いため、チェックは最低限にします。
ケージから出すときと同じ方法で、ほお袋に何か入っていないかをチェックし、さらに体が冷えていないかもチェックします。
毛の表面や足の裏が冷えている場合は、温度に気をつけましょう。体が冷えていると感じたのなら鼻を少し触り、鼻水が出ていないかもチェックします。鼻水を舐め取っていることも多いため、分からないことがあります。
極端に冷えていると、鼻や指先が白く見えることがあります。
歯をカチカチ鳴らす
人間の舌打ちに近い行動です。
もう少し散歩したかったとハムスターが言っています。あまり怒ってはいません。
暴れないのなら飼い主が考えが分かっていて、不満がありながらも飼い主に従っている行動している状態で、お互い少しずつ理解しあえば、さらに良い関係を築けます。
鼻からプププと音がする
興奮して鼻から音が出ています。ブーブーと豚の鳴き声のような大きな音がすることもあります。
舌打ちより怒り気味だったり、掴まれると思っていなかったので驚いていたりと様々。
体が冷えている場合は、風邪などの病気の症状の可能性もあるため注意しましょう。
呼吸器の問題ではない場合は、手から降ろして不満を無くしてあげると、興奮が治まり音が消えるはずです。
臭腺から臭いを出した・オシッコやウンチをもらした
突然掴んだので、驚いたり威嚇しています。
ハムスターを掴んだ瞬間に強い臭いを出したのなら、威嚇した可能性があるため、次から更に注意しましょう。
ケージに戻した後に自分手を嗅いでみて、少しでも臭いがしないか確認しましょう。
掴むとすぐに暴れる・指を噛む
掴まないでほしい。まだ散歩をしたい。
掴み方が悪かったり、驚いてたり、どうして良いのか分からないので、手の中から逃げたいと思ってます。
隙があれば逃げてやろうと思っていることもあります。
イライラすると噛む個体は、指を噛むかもしれません。
掴んでしばらくしたら暴れる
早く降ろしてほしい。移動させられると思っていただけで、まだケージに戻されるとは思ってなかった。
ケージに戻されるときに掴まれるのは、ハムスターのとって嫌なことだと思うので、何にせよ長時間掴まないように。
口の周りを舐めている・口の周りだけを掃除する
オヤツをもらう気満々です。
納得してケージに帰った証拠ですが、いきなり捕まって顔の掃除もできなかったとも考えられます。
全身の毛繕いをする・砂浴びをする・すぐに巣箱へ帰ってしまう
飼い主に掴まれたのが嫌だった。早く飼い主と離れたい。
飼い主と接した後の毛繕いは、嫌われている証拠なので良い行動ではありません。
ケージに戻した後にすること
慌ててミルワームを食べ、さらにねだっている状態です。これだけ分かりやすい表情も少ないですね。
ケージに戻したら、少量で良いのでオヤツを与えます。あくまでも動機付けで、食べなくても良いです。
毎日散歩をしている個体は、この時にしかオヤツを与えません。散歩の後にエサを与えているのなら、この時にエサを与えます。
オヤツを与える時は、あらかじめ用意しておくのではなく、ハムスターの前で準備して与えましょう。
ケージの扉は開けっ放しにして、ゆっくりした動作で袋開けたり与えたりし、ケージから出て行こうとしていないか、与え終わったら自分から巣箱に帰るかチェックします。
散歩の中にオヤツの置いてある場所をハムスターがチェックしていたのなら、そのオヤツを与えます。
オヤツを与え終わったら、ケージの扉を閉めてケージの前から立ち去り、必要なら部屋の明かりも消しましょう。「明日まで相手にしないよ」というアピールです。
オヤツを与えた後は自分から巣箱に戻り、今日の散歩が終わって、明日まで外には出られないことを理解しているかが大切です。
その場から動いてくれない
飼い主を見つめて動かず、まだ散歩したいのかエサが欲しいのか分からない場合、ハムスターを掴んで巣箱の方に頭が向くように、その場で方向転換させ迷っているハムスターに行動のきっかけを作ります。
もっとエサが欲しいときや、散歩に行きたいのなら、また飼い主の方向を向きます。
もうエサや散歩が必要ないなど飼い主に要求がないのなら、そのまま巣箱へ帰ります。
その場を動かなかったり、回し車を走ったりする場合は、他にも要求があったり、まだ迷っていたりします。
散歩に満足していないと、オヤツをたくさん食べて不満を見たそうとします。
ワガママでオヤツをもっと欲しがっているだけなら、巣箱の前に移動させ、ケージの扉を閉め、立ち去りましょう。
エサがもう入らない
レアケースですが、いつもはオヤツをもらったらすぐに帰ってしまう個体が、エサやオヤツを持って帰らず巣箱の前で見つめていました。ケージに帰る前も帰った後も、何か言いたげにしていた原因が、巣箱が古いエサでいっぱいになり、飼い主に片付けてほしかったということもありました。
ハムスターも考えが伝わらないことが分かっているので、どうして良いのか分からず、散歩に出れば気づいてもらえると思ったのかもしれません。
1日2回目以降の散歩後のオヤツは?
与えてしまうと、お腹が空く度に呼ばれるようになります。
オヤツ目的で飼い主を呼ぶようになると、本来の目的である散歩はせず、暇つぶしにケージの外で悪さをし、帰ってオヤツを食べ終わったら寝て、お腹が空くとまた飼い主を呼んでと、悪循環になります。
散歩の回数は1日1回にしましょう。
散歩に出ない日のオヤツは?
毎日散歩に出していると過剰気味になってしまい、オヤツをあまり欲しがらなくなります。
そのため、散歩に出ない日があっても、その日はオヤツは与えません。
散歩出でたがらない冬などは、全くオヤツ(主食以外の栄養)を与えない日が続くので、エサの時間に時々オヤツを与えます。飼い主を呼ぶ個体は、その時に与えましょう。
冬は溜めたエサで乗り越える習性があることも忘れずに、与えすぎないようにしましょう。
超手抜き散歩
世話の時間にもらったエサを食べて30分〜2時間くらい巣箱で寝る。
起きて散歩に出たいアピールをする。
散歩が始まると別荘に直行し、別荘で30分〜2時間くらい寝る。
起きて直ぐにケージに帰りたいアピールをする。
ケージに帰ったらオヤツをもらって巣箱で寝る。
別荘の安全確認をしただけで、これも散歩です。エアコンやヒーターで、散歩部屋が快適になると極希にこんな行動する個体もいます。
ハムスターが自分でケージに帰られるようにする
撮影しているので、当然飼い主が目の前にいることを理解しています。オヤツをもらったら今から寝ますよ!の合図でもあります。
ハムスターだけでケージに帰れると、自分の判断で脱走しても大丈夫だと考えてたり、天敵もケージに入れると考える可能性があるため、散歩慣れしている個体に実践しましょう。
登ることは得意だけど、降りることが苦手なハムスターの習性を利用して、ケージから出にくいけど、あまり苦労せずに帰られるようにします。
方法は簡単で、ゴールデンハムスターならケージの前に20〜30cmくらいの高さの階段(台)を作るだけです。
これくらいの高さが、立ち上がってよじ登れる高さなので、ハムスターに合わせて散歩部屋の模様替えをするときの基準にしましょう。
注意することもあります。爪を引っかけ前足の腕力を使ってよじ登るため、階段の縁がツルツルだと滑って登れません。また、軽い物で階段を作ると倒れてしまいます。
我が家では、エサを入れているストッカーを利用しています。入っているエサが少ないと軽くなり倒れてしまうため、必ず2つ置くようににしています。
降りることが苦手で、天敵も入って来ないと考えてもらうため、簡単に出入り(上り下り)できるスロープはダメです。
ケージの中に入る時に飛び降りる必要がある場合は、ウッドチップを多めに敷いてクッションにしましょう。
自主的に帰られるようにしたときの欠点
自分で出入りできるため、飼い方が悪いとエサや床材を運び出してしまい、ケージの外に別荘を造ろうとしたり、脱走する可能性があります。
散歩に飽きたら帰ってしまうため、いつ帰ったのか、本当に帰っているのか分からないことがあります。
帰ったか確認する方法
エサ入れに置いたオヤツが無くなっていると、ケージに帰って食べたと判断できますが、ケージの中に居るかは分かりません。巣箱を覗いてみる方法が確実ですが、巣箱が安全だと思わなくなるなど、トラブルの原因になります。
我が家のハムスターは自分から出て行かないため、階段の上にエサを移すときに使っているオタマを置いて、それが動いているかで判断しています。
ちなみに我が家のゴールデンハムスターは、階段を用意しなくても帰れますが、どうやって帰っているのか分かりません。
散歩に出たい・帰りたいかの判断に使う方法
ハムスターを台(階段)の一番上段に降ろし、ケージに帰ってしまったり、飼い主を見つめているのなら、散歩に出たくなかったり帰りたかったということ。
どこに移動させられたのか分からず、迷うこともあるため、視線を塞がないよう掴んで台の上に移動させましょう。その場合は、キョロキョロしていると思います。
直ぐにでも散歩に行きたいのなら、掴んだときも台の上に降ろしたときも床を見つめ、自分の位置を確認次第、台から降りる準備をするため分かりやすいと思います。
恐くて降りられない場合は、飼い主が手伝ってあげましょう。
早く帰らなければ!
このページに掲載するため、おたまを置いた写真を撮ろうと並べていたら、空気を読んで登ってくれました。その後、ものすごい勢いでオヤツをねだられ、仕方なく新しいオヤツを開封しました。
飼い主の行動を見て、「早く帰れと言っているので、いつもと違うオヤツを用意している!」っと思ったのかもしれません。
実際に何を考えているのかは分かりませんが、こんなやりとりができるのも毎日欠かさず散歩をさせているからです。