ハムスターの飼育用品(食器 餌入れ 巣箱)
飼育用品について
野生環境を完全に再現するのは無理なので、自然の物や人工の物をうまく使い分ける必要があります。
衛生的なことも大切ですが、ハムスターの生息地にあるものや、それに近い物は、ハムスターは本能的に使い方を知っていて、トラブルになりにくいことも忘れないようにしましょう。
特に飼育歴の浅い人は、生態や行動を飼育環境にうまく再現できないため、目に見えたトラブルはなくても、心にトラブルを持たせてしまい、長生きできないといったことになりがちです。逆に飼育のうまい人は、専門家が利用を勧めない物を、うまく利用する方法を知っていたり、個体や季節に合わせて使い分けていたりするので、単に真似をすれば良いということでもありません。そのため、長所や短所を理解するだけでなく、ハムスターがどう利用するのかなど観察することも、ハムスターをうまく飼うポイントです。
[ 敷材・床材・巣材 ] 、[ ケージの選び方 ] 、[ 保温・暖房・冷却用品 ] は記事が多いため、ページを分けています。より深く考えたい人は、先に [ 飼育用品を選ぶ前に ] も読んでみましょう。
食器(餌入れ・餌鉢)
ちゃぶ台ならぬ、餌入れを囲むロボロフスキー。ロボロフスキーなどの小さな、ハムスターは餌入れに入りやすいので、適当な大きさを選ぶ。
主に、ペレットなどの乾燥した餌を入れる器です。
ハムスターはその場で餌を食べないため、食べるときに利用する器ではなく、餌を入れる(置く)場所なので、「食器」といわずに「餌入れ」や「餌鉢」ということが多いです。ハムスターと正しく接している人は、自分でも気づかないうちに、言葉を使い分けていることもポイントです。
餌入れが大きいと、ハムスターが中に入ってしまい、餌が傷みやすくなります。また、餌入れの背が高かったり深いと、ハムスターが餌を取りくいだけでなく、地面に落ちている食べ物を食べることの多い生き物で、立ち上がっているとすぐに逃げられずストレスをためやすくなるので、餌入れを低く配置することも大切です。
ジャンガリアンの場合は、深さ2cmくらい、直径8cmくらいが目安で、餌入れの縁(ふち)に手をかけ口だけで食べられるくらいが良く、真ん中に餌が溜まりやすいすり鉢状だと、さらに良いです。
ペアで飼っているなど1匹でない場合は、均等に食べられるように、必ず丸い物を使いましょう。
人間用の食器なども代用できますが、食べ物以外の物を口に入れてしまうきっかけを作ってしまうので、サイズには注意が必要です。
パレットのような皿を使ったり、餌の種類ごとに食器を分けて与える人もいますが、乾燥した餌はハムスターが、ほお袋や巣箱の中でごっちゃ混ぜに保管し、必要なときに必要な物を選んで食べます。なので、ケージの中が狭くなるので、あえて餌入れを分ける必要はありません。
食器(野菜用)
おわんで代用。ハムスターが立ち上がっているので、悪い例です。
主食用とは異なり、水分の多い餌を入れる器です。
ハムスター用の野菜用の餌入れは売っておらず、スターターセットにも付いていないので、何か別の物を利用する必要があります。
ペレットと一緒に入れるとペレットが簡単に腐り、床材の上に直接置くと床材にカビが生えたりするので、野菜は必ず何かの上に置きましょう。また、ハムスターが餌入れに入ってしまうので、こまめに掃除しましょう。
主食用の餌入れは、ハムスターに適したサイズであれば、汚れることも少なく、基本的に餌を上から足してゆくだけなので、ケージを掃除するときに、時々洗えばいい程度です。しかし、野菜用は、傷みやすく、水分の多いので、清潔に保てることが大切です。また、野菜などはペレットなどに比べて大きいので、大きな器が必要です。
ガラスやステンレスの物は熱を奪いやすいので野菜が傷みにくく、洗いやすいのでオススメですが、暑いとハムスターが野菜用の餌入れとキャベツに挟まって寝ていたりします。その問題の原因は巣箱が暑いことなので、巣箱を涼しくする必要があります。
巣箱(ハウス)
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巣箱に必要な機能や大きさ、巣箱の作り方、巣箱のトラブルの3ページあります。