ゴールデンハムスターの飼い方(特徴・長所・短所)
注意:種による差を書き分けているため、他のコラムと矛盾している内容があります。
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分類
齧 歯 目 |
ネ ズ ミ 亜 目 |
ネ ズ ミ 科 |
キ ヌ ゲ ネ ズ ミ 亜 科 |
ゴールデンハムスター属 | ゴールデンハムスター |
ヒメキヌゲネズミ属 | ヒメキヌゲネズミ | ||||
キャンベルキヌゲネズミ | |||||
ロボロフスキーキヌゲネズミ | |||||
キヌゲネズミ属 | モンゴルキヌゲネズミ |
海外ではシリアンハムスター(Syrian Hamster)や、シリアンゴールデンハムスター(Syrian Golden Hamster)と呼ばれます。
野生色は、体の上半分が茶色く、ほお袋あたりに黒いライン、おなかが白いのが特徴です。金色には見えませんが、その容姿からゴールデンハムスターと、名前が付いたのだと思います。
マンガやアニメなどでよくみる、頭が茶色く白い体に茶色いブチがあるのは、ノーマルとして売られていますが、本来なら野生色がノーマルで、ノーマルと呼ばれているのはミックスという方が正しいです。
特徴
初心者には一番オススメの、最もハムスターらしいハムスターです。
なつきやすく、情報も多く、扱いやすい大きさで、人間を噛むことはほとんどありません。
日本で発売されている飼育書に書かれているハムスターの飼い方は、ほとんどゴールデンハムスターについて書かれています。
また、ハムスターを診察できる病院は、ゴールデンハムスターのことなので、病院探しも比較的簡単です。他のハムスターに比べて体が大きくおとなしいので、診察が行いやすいというメリットもあります。
日本ではジャンガリアンハムスターが一番人気なのもあり、ゴールデンハムスターに合った飼育セットが、売っていないのが残念なところです。しかし、自分で調べて考えて、飼育用品を揃えていくという方法が、エキゾチックアニマルといわている、ハムスターの飼育の醍醐味にもなります。
個体の値段は、他のハムスターと比べて少し値段が高めですが、飼育する喜びを最も感じられるハムスターでもあり、飼育の上級者が一番にお薦めするハムスターでもあります。
長所
おとなしい
大きいので、体調の確認もしやすいです。
なつきやすい
あまり緊張感がないうえ、頭の良い生き物です。
好き嫌いが少ない
与えた餌は、ほとんど受け取ってくれます。しかし、食べないときもあります。
繁殖が比較的簡単
比較的簡単に繁殖できますが、たくさん子供を産むうえ、集団飼育(多頭飼い)ができない種類のハムスターなので、子供が産まれると飼育が困難になります。
正確な情報が多い
飼育書やホームページなどの情報は、ほとんどがゴールデンハムスターのことを書いています。
病院で診てもらいやすい
ハムスターを診ることができる病院は、ゴールデンハムスターなら必ず診てくれます。逆にハムスターを診れると書いてある病院でも、ロボロフスキーハムスターのような小さなハムスターだと断られる可能性があります。
飼い主を噛まない
よほどのことがないと、ゴールデンハムスターが人を噛むことはありません。人間が怖い存在だということを、知っているからです。ゴールデンハムスターに噛まれるような飼い方をしている人は、ジャンガリアンハムスターだと確実に噛まれてしまいます。
確実にトイレを覚える
買ってきたその日に、トイレでオシッコをしてくれます。飼い主の思い通りの場所に、オシッコをしなくても場所は同じ場所にするので、その場所にトイレを移動させればOKです。
ケージを汚さない
トイレを覚え、ケージの中を散らかしたりしません。広いケージは必要になりますが、掃除の回数が他のハムスターより少なくなるので、ウッドチップなどの床材・巣材をあまり使わなくてすみます。
短所
よく食べる
体が大きいので他のハムスターに比べて、よく食べます。体の小さいドワーフハムスターだと、体が小さいので、野菜などの腐る餌は捨てる所が増えてしまいますが、ゴールデンハムスターは体が適度に大きいので、餌のロス分が少なく、効率的に餌を消費してくれます。
餌を腐らないように効率よく与えていると、餌代は他のハムスターと同じくらいに抑えることができます。
野菜が多く必要
他のハムスターに比べて、水分を多く必要としますが、ハムスターなので他の動物に比べると、かなり少ない量です。季節によって違いますが、キャベツの大きい葉の部分を、1日に1〜2枚くらい食べます。
集団飼育(多頭飼い)ができない
縄張り(なわばり)意識が強く、必ず単独飼育する必要があります。
同じ親から生まれたメス同士を、小さいときから一緒に飼えばケンカになることはありませんが、過密飼育が原因で病気になったりするだけでなく、ストレスが溜まり長生きできません。
オス同士なら、親兄弟関係なく確実にケンカになります。
また、ケージを分けて飼う場合でも、他のゴールデンの臭いが気になって気が荒くなったりすることがあります。
大きな飼育用品が必要
ほとんどに飼育用品は、ジャンガリアンハムスターに作られているために、ゴールデンハムスターの体のサイズに合わせるのには、他の動物の飼育用品を使わなくてはなりません。特にケージが狭いと、いろいろとトラブルになります。大きな水槽や爬虫類用ケージを使って飼育と壊れにくく長持ちするので、結果的に安くつくこともあります。
散歩が必要
ケージの外の散歩は、めんどくさいと思ってしまうとデメリットです。
しかし散歩を習慣化させていると、ケージから出してもらおうとハムスターから手に乗ってくるので、ストレス無く触ったり、じっくり観察したりできるので病気も防げます。