ハムスター用語辞典
初心者に知ってほしい、ペットを飼うときに必要な用語や、独立した記事を作るほど情報のない言葉、ウンチクなどを、子供にも分かりやすく掲載しています。
飼育や病気などのトラブルは、生物学や行動学を理解していないと解決が難しく、詳しい人に相談しても理解できなかったり、相手が説明しても無駄だと思うため、言葉を知らなかったり間違えると自分が損をしてしまいます。
あ行
愛玩動物飼養管理士(あいがんどうぶつしようかんりし)
日本愛玩動物協会の民間の資格のこと。
ペット・ケア・アドバイザーとも言ったりする、ペットの保護や管理、正しい関わり方を指示する人のこと。
主にペット業者向けの資格で、ペットショップで取り扱っている的外れな商品の見ると、飼い主には必要のない資格だと実感できると思います。
私も取得しようと思ったことはありますが、資格を持つと発言しにくくなるために、今後もハムスター愛好家でいきます。
関連ワード:[ 動物看護師 ]
亜種(あしゅ)
種の下の階級のこと。
種と亜種を分ける、明確な基準はないのですが、独立させるほど大きなグループでもないし、変種とするいうには、相違点が多い生き物のことで、あいまいな分け方です。
甘噛み(あまがみ)
肉食の動物が、噛む強さを覚えるための行動のこと。
肉食動物の子供が、どれくらいの強さで噛んでも大丈夫かを、お互いの体を使って覚える行為で、ハムスターは甘噛みをしません。ペットの場合は、イヌ、ネコ、フェレットなど肉食動物がする行為です。ハムスターに甘噛みをされたと思ったら、嫌がっていると思いましょう。
ちなみに、犬などに甘噛みされたら、かみ返えす、しかる、大げさに痛がることが正しい対処です。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターが噛む理由 ]
アメラニスティック
黒色色素欠乏の個体のこと。
体色が白みがかり、黒目部分が赤くなる。これが一般にいうにアルビノで、メラニンが無いという意味の、アメラニスティックという言い方が意味的に正しい。
関連ワード:[ アルビノ ]
アルビノ
アレルゲン
アレルギーの原因のこと。
ハムスターがアレルギー持っていることもあるし、人間がハムスターに対してアレルギーを持っていることもあります。
ハムスターのアレルギーを特定することは難しいですが、人間のアレルギーは血液検査で簡単に調べられます。なにかアレルギーを持っている人はハムスターを飼う前に調べてもらった方がいいです。どこの病院でも調べることができますが、検査できるアレルギーの種類が多く、先生もあまり把握していません。アレルギー科か小児科の先生が詳しいです。
関連ページ:[ 飼い方 > 敷材・床材・巣材 > アレルギーの仕組み ]
安楽死(あんらくし)
苦しまないように、人為的に死期を早めること。
苦しんでいる姿を見ると、飼い主なら誰もが考えることですが、普通はしませんし、病院でも反対されます。自分がそうなっても、死にたいとは思わないので、傍観者の理論などと言われたりもします。
病院でお金を払って安楽死する場合は、ちゃんとガスを使ってしてくれるらしいのですが、保健所では、部屋に閉じこめられ二酸化炭素で窒息死させられるので、苦しみながら死ぬらしいです。
異温動物(いおんどうぶつ)
環境や活動に合わせて、体温などを変化させる動物のこと。
冬眠する冬眠しないに関係なく、環境や餌に合わせて代謝を低下させることができる、超省エネ動物。
関連ワード:[ カエル型冬眠 | 夏眠 | 疑似冬眠 | クマ型冬眠 | コウモリ型冬眠 | シマリス型冬眠 | 冬眠 | 日内休眠 ]
威嚇(いかく)
その状態から逃げるために、相手を驚かせること。
ハムスターも鳴いて威嚇しますが、かなり追い詰められたときにしか鳴かないため、怖がっていても分かりにくいです。「弱い犬ほどよく吠える」という言葉は、自分が弱いので、威嚇して自分は強いと認めさせようとする行動です。
異系繁殖法(いけいはんしょくほう)
5~7代前までさかのぼって、共通の祖先がいない相手同士を繁殖させる方法のこと。
アウトクロスブリードともいう。祖先がわからないときは、単にアウトブリードともいうこともある。
健康で丈夫な子供ができるし、個体差ができるので、野生でもペットでも無理のない自然な繁殖方法です。
移行抗体(いこうこうたい)
遺伝子(いでんし)
形や性質など、親から子供に受け継ぐ情報の基のこと。
DNAは、生物のさまざまな基本情報を記録したタンパク質のことで、遺伝子はDNAでできています。
ハムスターの親からハムスターの子供が生まれるのも、遺伝子の設計図があるからです。
インフォームドコンセント
医師からの治療法などの説明を受け、理解し同意すること。
一言で言うと、納得診療。あたりまえといえば、あたりまえのことなのですが、治療費などが高かったり、診察内容に納得がいかなかったりすることは、よくあることだと思います。そんなことを無くそうとする考え方です。
飼い主の所持金が少なかったりすることもあると思うので、よく話してから治療することにしましょう。
ウェットテイル
ゴールデンハムスターによくある、細菌性の下痢のこと。
増殖性回腸炎や、伝染性回腸過形成炎といわれることもある。
環境変化のストレス、栄養失調、過密飼育などが原因で発病し、2~7日以内に死んでしまうこともある、ハムスターにとっては恐ろしい病気です。細菌の感染源は、ハムスターが離乳食として食べているウンチが原因なので、原因となる細菌の感染を取り除くことができません。小さい子ハムが寂しさから発病することもあるので、小さすぎるハムスターは買ってこないようにしましょう。
ウェットテイルは濡れたしっぽのことで、下痢でしっぽの周りが濡れたようになることから、この名前がついています。俗称がついてしまうくらい、メジャーで危険な病気だということです。
関連ページ:[ 病気データベース > ウェットテイル・増殖性回腸炎・伝染性回腸過形成炎 ]
運梯(うんてい)
はしごの両端に支柱を立て、水平に支えたもののこと。
小学校などにある運動器具のことですが、金網タイプのケージにぶら下がって移動する、ハムスターも「運梯をする」という。
うまい子はホントにうまく移動するのですが、ハムスターがぶら下がっている姿は、洋ナシのようにも見える。
餌付け(えづけ)
生まれたての個体や、野生の個体などを、人が餌を与え手なずけること。
ペットは自分で食べ物を用意できないので、餌付けは相手をお金で言いなりにさせるような行為なるため、餌付けはしないようにしましょう。
オペラント技法(おぺらんとぎほう)
動物を暴力を使わずに、餌やおもちゃでしつける方法のこと。
ハムスターがケージの外で散歩中をしている最中に、餌の支度をしたり、ケージの戻ったときに、餌を与えると、ケージに戻ると餌をもらえることを覚えるので、自分からケージへ戻るようになります。
温度勾配(おんどこうばい)
ケージ内に、意図的に温度差をつけること。
人間に飼われていると、ハムスターが自分で温度管理をしにくくなるので、ケージの内は場所によって温度差をつけるようにしましょう。
か行
外温動物(がいおんどうぶつ)
魚類や、爬虫類のように、体内で熱を発生することができない動物のこと。
冷血動物とか変温動物と言われることもある。
外温動物は気温や太陽熱などを使って、体温を維持したり変化させている。イグアナが日光浴するのは有名ですが、暖まらないと体が動かないのは、少しかわいそうに思います。しかし大量に食べて無理矢理、環境に適応している内温動物よりも、自然まかせの外温動物の方が、食べる餌が少なくてすみます。2ヶ月くらい何も食べなくても大丈夫なヘビもいるし、冬眠もできますからね。
関連ワード:[ 内温動物 ]
外骨格(がいこっかく)
体表面の硬い殻が、体を支えたり、内部を保護している構造のこと。
外骨格の昆虫は、体が小さいのに力強いですが、固い殻があるため成長するには、脱皮する必要があります。成長を考えなければ効率がいいので、工業製品は外骨格が多いです。
関連ワード:[ 内骨格 ]
外来生物(がいらいせいぶつ)
人間が原因で、元々居なかった場所に住んでいる生物のこと。
外来生物は生態系に影響を与えてしまいますが、人間が原因だということも忘れずに。
ハムスターは弱すぎて、定着することはないですが、逃げたペットが外来生物になることもあります。なかなか問題にされませんが、園芸は、植える植物だけでなく、土に含まれている昆虫や微生物、その植物に共生関係にある、昆虫までに影響を与えるので、注意が必要です。
カウンターシェーディング
コントラストを低くして、目立たなくする保護色のこと。
ミリタリーファンならお馴染みな言葉で、日本語で言うと「逆濃淡」と言います。
太陽は上にあるので、上側が明るく、下側が暗くなるのが普通ですが、ほ乳類のほとんどが、背中側が濃い毛色で、お腹側が白い毛色をしています。明るい上側が暗く、暗い下側を明るい毛色にすることで、陰影のメリハリを無くして、天敵からは見えにくくしているわけです。
クロハラハムスターは名前の通りお腹側が黒いですが、立ち上がって太陽光で体を温めるなどの、特別な理由があると思います。
カエル型冬眠(かえるがたとうみん)
は虫類や両生類などの外温動物が、温度調整ができなくなるために行う休眠方法のこと。
土の中や岩陰などの、温度があまり低下しない場所で過ごす一種の麻痺状態です。暖かくなるまで完全に休眠し、春まで再び活動することはありません。
他の冬眠方法する動物は、血液が凍って死なないように、体温が0℃以下にはならないように体温を調節しますが、カエル型冬眠をする動物には、体温が0℃以下になっても血液が凍らないように、不凍糖タンパク質という凍りにくい血液を持つ動物がいます。もし、不凍糖タンパク質を持たない動物が、冬眠中に気温0℃以下の環境に置かれると、血液が凍って死んでしまいます。
関連ワード:[ 異温動物 | 夏眠 | 疑似冬眠 | クマ型冬眠 | コウモリ型冬眠 | シマリス型冬眠 | 冬眠 | 日内休眠 ]
学名(がくめい)
生物につけられた学問上の名前のこと。
ゴールデンハムスターの場合は「Mesocricetus auratus」。
二名法(にめいほう)という方法で命名され、ラテン語で属名(頭文字は大文字)、次に種小名(全部小文字)をつける。知っていると得した気分になるけど、普通に飼っている人には関係がない。しかもラテン語なので、いまいち正しい読み方が分からない。
学名が違うとハムスターという名前で売られていても別種です。また、学名が違う種類の生物では、偶然に交尾し妊娠をしたとしても、正常な子供が生まれません。
イヌやネコに雑種がいるのは、イヌもネコも種類が多くても、学名が同じ、同じ生き物だからです。イヌは全て「Canis familiaris」という学名で、セントバーナードもチワワも同じ種類の生き物です。雑種でも、血統書付きの犬でも、イヌはイヌ。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの種類と特徴 ]
家畜(かちく)
人間圏という、人間独自の社会にとけ込み、人間と生活している動物のこと。
イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ウマ、ニワトリ、イエウサギ、フェレット、ヤギ、ヒツジ、ロバ、そしてハムスターも家畜。(ロボロフスキーは多分家畜ではない)
家畜と聞くとかわいそうなイメージもありますが、それぞれの動物が自分で選んだ生き方です。ヒツジなどは人に、毛を刈られ、乳を搾られ、殺されて食べられたりしますが、自分から逃げることはほとんどありません。なぜかというと、人と一緒にいることによって、確実に自分の子孫を残せることが分かっているからです。どの生き物も、生きる理由は自分達の子孫を残すことです。
ちなみに野生動物が家畜になると、人が飼育している環境でも子供を産み、毛色にバリエーションが出てくるなどの現象が現れます。
夏眠(かみん)
熱帯地方の乾期に、カエルやカタツムリや肺魚が、水分の蒸発を防ぐために行う休眠方法のこと。
暑さと乾燥に対しての休眠状態のことで、集団で湿度の高い地中に潜ることもあります。また、暑さを避けるために、夏眠する昆虫や両生類もいます。
【トビネズミの夏眠】
サハラ砂漠に住むトビネズミは、気温が異常に上がったときにだけ、水分の節約のために、巣穴の入り口を塞ぎ、仮眠することもある。ハムスターは、砂漠ではなく乾燥した草原地帯に住み、巣穴を深く掘り住んでいるので、トビネズミとはかなり違います。
【ヤマネの夏眠】
これも夏眠といいますが、ヤマネはかなり特殊な生き物で、6月の末のエサが少なく梅雨明けで温度が下がる数日間、体温を急激に気温ほどに下げて、心拍数を1/10ほどに下げて夏眠します。全てのヤマネが夏眠するのではなく、しない個体(種類ではない)もいるそうです。
関連ワード:[ 異温動物 | カエル型冬眠 | 疑似冬眠 | クマ型冬眠 | コウモリ型冬眠 | シマリス型冬眠 | 冬眠 | 日内休眠 ]
感覚毛(かんかくもう)
刺激を感じることができる、毛のこと。
全身に生えている体毛ではなく、味や臭い、振動や触った感覚などを感じる。ほ乳類だとヒゲのことをいいます。また、ほ乳類の口の横に生えたヒゲは、洞毛(どうもう)ともいいます。
超音波をキャッチしたり、距離を測ったりでき、穴の中で生活するハムスターは、口や鼻の周りだけでなく、目の上に生えている長いまつげもセンサーとして働いています。
昆虫は体のあらゆるところに生えていて、手で味を感じることができる種もいます。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターのヒゲ ]
環境適応能力(かんきょうてきおうのうりょく)
環境などの変化に、対応できる能力のこと。
品種改良もなく、短期間でペットになったハムスターは、ペットの中でも環境適応能力が高く、賢い証拠です。
市販のトイレや回し車などの飼育用品の使い方を、飼い主が教えなくても使えるのは、ハムスターの環境適応能力が高いからです。ペットショップから迎えたハムスターが、飼い主を利用するのも環境適応能力ですが、なつくのは性格の差が大きいです。
換毛期(かんもうき)
夏毛や、冬毛に毛が生え替わる時期のこと。
季節の変わり目が換毛期になりますが、ハムスターの換毛は早いと1週間ほどで終わりますが、見た目が大きく変わらない個体もいるので、生え替わったことが気づきにくい。
関連ページ:[ 飼い方 > 毛色と肥満とウィンターホワイト ]
擬死(ぎし)
死んだふりをすること。
動かずに危機から逃げる防御行動で、相手が捕食者なら逆効果です。そのため、他の動物の縄張りに入ってしまったなど、敵意が無いことを伝えて危機を回避できる場合でしか使えません。
熊に死んだふりは有名で、理屈だけなら可能ですが、人が大きすぎ、熊に気づくのが遅すぎて臨界距離(りんかいきょり)に入ってしまうので、普通は死んだふりは役に立たないです。
疑似冬眠(ぎじとうみん)
本来冬眠しない種類の生き物が冬眠すること。
冬の間中、休眠するのが冬眠で、その他の冬眠は疑似冬眠といいます。
一般的なハムスターの中では、ゴールデンハムスターとクロハラハムスター、キヌゲネズミが疑似冬眠をします。あくまでも野生でのことで、飼育環境では疑似冬眠をさせるべきではありません。
また、疑似冬眠をさせると寿命が延びるという報告もありますが、その反対に変わらないという報告もあります。この報告は、一般的なハムスターの報告ではありませんし、冬眠に失敗すると死んでしまいます。冬眠する動物は冬眠せずに冬を越すことができるので、冬眠してしまうような最悪な環境で、飼わないようにしましょう。
関連ページ:[ 病気データベース > 疑似冬眠・低体温症 ]
関連ワード:[ 異温動物 | カエル型冬眠 | 夏眠 | クマ型冬眠 | コウモリ型冬眠 | シマリス型冬眠 | 冬眠 | 日内休眠 ]
擬人化(ぎじんか)
人でないものを、人になぞらえて表現すること。
動物を題材にした娯楽番組で、動物の行動にセリフ当てるアテレコは、代表的な擬人化です。
人間に分かりやすく表現するので、人間には分かりやすいが、間違って理解されたり、自分の考えを押しつけてしまう人がいるので、動物が好きな人には良いこととされていない。
寄生虫(きせいちゅう)
他の動物に寄生し、生きている動物のこと。
寄生されている生き物を宿主といい、寄生虫が宿主を殺してしまうと、寄生虫が生きてゆけないので、普通は共生関係にあります。ハムスターではニキビダニが有名です。これは、ウイルスや細菌についても同じです。
しかし、共生関係にないダニやノミは、餌にするため宿主に寄生することがあり、風呂に入らないハムスターにとっては、かなりの強敵になるので、ケージを置いてある部屋はきれいにしましょう。
皮膚や耳など、体の表面に寄生する寄生虫は、外部寄生虫といいます。また消化器系、循環器系に寄生する寄生虫は内部寄生虫といいます。
ちなみに人間は生活が清潔になり、寄生虫が体の中からいなくなったので、アレルギーにかかりやすい体質になったそうです。
関連ページ:[ 病気データベース > 寄生虫性腸炎 | 病気データベース > アカラス症・ニキビダニ症 ]
偽妊娠(ぎにんしん)
実際には妊娠していないのに、妊娠をしたようになること。
擬似妊娠(ぎじにんしん)、想像妊娠(そうぞうにんしん)とも言う。
交尾のときに出たホルモンの影響で、乳首が張ったり、妊娠後の行動をするようになります。次の発情期になると治ります。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの繁殖 > 交尾と偽妊娠 ]
虐待(ぎゃくたい)
むごい扱いをすること。
具体的には、残酷に扱ったり、いじめることです。
ペットの場合は、飼い主から簡単に逃げられないうえ、飼い主が虐待してることに気づかず、ストレスで死なせてしまうことがあります。
動物は何を考えているのか分かりにくいため、動物の画像や動画を詳しい人が見れば、虐待になっていることもあります。笑ってしまう場合は特に注意!!
1年以内に亡くなる、ハムスターの死因のほとんどが、虐待死だといわれています。
関連ページ:[ 飼い方 > ストレスとは ]
キャプティブ・ブリード
飼育された親から産まれた子供のこと。
キャプティブ・ブリード(Captive Bred)を略してC.B.と表記することもある。
キャプティブ・ブリーディングともいう。
ハムスターのほとんどはコレ!
関連ワード:[ ワイルド・コート ]
キャリーケージ
持ち運びができる、ペットを入れる小型のケージのこと。
ケージの掃除や、病院に連れて行くときに便利です。
飼育の上級者なら必ず持っていて、使わないときは、予備の餌の保管庫になっています。模範的な飼い主は、キャリーケージを持参して、ペットショップでハムスターを迎えます。
関連ページ:[ 飼い方 > 飼育用品の種類・選び方 > キャリーケージ・プラケース ]
関連ワード:[ ビバリウム | プラスチックケース ]
臼歯(きゅうし)
食物繊維が多く消化しにくい牧草や、野菜などをすりつぶす役割を果たす歯のこと。
ハムスターは奥歯に臼歯を合計12本持っています。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの歯 ]
関連ワード:[ 切歯 | 乳歯 | 歯 | 無根歯 | 有根歯 ]
強制給餌(きょうせいきゅうじ)
拒食している動物に、人が物理的な方法で強制的にエサを与える方法のこと。
「差し餌」といわれている、ヒナドリにエサを与える方法もこのこと。
病気になったハムスターに強制給餌が必要なときは、注射器などを使って、流動食に近い食べ物を与えます。病気のときは、なるべく強制給餌をせずに、ペレットを粉状にし、ハチミツや、砂糖水で固めた物を与えた方がよい。強制給餌は最後の手段だが、餌を混ぜるときや、量を量るときに便利なので、フードポンプなどは買っておいた方がよい。
拒食(きょしょく)
肉体的、精神的な問題で、餌を食べられなくなってしまう状態のこと。
ハムスターは人間ほど体力がないので、体調が悪いときや、悪い餌を与えていると拒食しやすいです。その反対に、体調が悪いときは、カロリーの高い餌を好みやすいので、嗜好性で病気を判断できることがあります。
関連ワード:[ 嗜好性 ]
去勢(きょせい)
オスの生殖器に手術し、繁殖できないようにすること。
ハムスターは去勢してもしなくても、性格が変わらないので、去勢するお金があるなら、新しいケージで買って、オスとメスを別々に飼いましょう。
また去勢や避妊をしてしまうと、ホルモンのバランスが崩れ、肥満になりやすい。
メスの場合は避妊という。
関連ワード:[ 避妊 ]
共生(きょうせい)
違う生き物が、協力して生活していること。
ウイルスや細菌とも共生関係にあるのが、自然な生物の姿。
片側の利益にしかならないことも、共生というらしいが、普通はお互いの利益になる関係に対しての言葉です。
キンクマ
毛が赤いオレンジ色で、目と耳が黒いゴールデンハムスターのこと。
キンクマは俗称で、勝手に業者が名付けた名前ですが、よく見ると金色のクマに見えてしまうから、おもしろい。また毛色が、大人になるにつれ、少しずつ濃くなっていきます。
海外ではテディベア・ハムスターといって、どこの国でも、今も昔も人気。
関連ページ:[ 写真館 > ゴールデン > キンクマ ]
近親繁殖法(きんしんはんしょくほう)
親子、兄弟姉妹などで繁殖させる近親交配のこと。
純血種の血統を維持したり、変種を作る手っ取り早い方法で、インブリード、親繁殖や、極近繁殖ともいう。
しかしほとんどの動物は、近親交配できないように作られているので、死んだり、奇形が産まれたり、重大な欠陥や突然変異が起こることもあり悲惨なことになる可能性がある。具体的には、未熟児・知能遅れなどの障害です。 ハムスターは兄弟でも、親子でも同じケージに入れていると、交尾してしまうことがあります。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの繁殖 > 近親交配とカラーハムスター ]
関連ワード:[ 系統繁殖法 | ペアリング ]
クチクラ
昆虫の外骨格の成分のこと。
髪の毛のキューティクルもクチクラで、髪の毛のツヤもゴキブリのツヤも同じ。
クチクラは、硬いタンパク質なので胃でも消化しにくいため、脱皮したてでクチクラが白く柔らかいときに与えると、消化しやすい栄養になる。クチクラは、空気に触れると固まるので、早い方がより消化しやすい。
関連ページ:[ 飼い方 > ミルワームの飼い方 ]
クマ型冬眠(くまがたとうみん)
クマが冬を越えるために行う、睡眠方法のこと。
仮眠しているのではなく、睡眠をしているだけなので、冬眠とは言わずに、冬ごもりと言うのが正しい表現です。冬眠中に寝たまま子供を産むこともありますが、あくまでも冬ごもりです。
ヒグマやツキノワグマが、体温を数度だけ、呼吸や心拍数を1/30ほど下げて、深い眠りに入ります。
冬眠中は、体に蓄えた脂肪を消費し餌も食べず、腸がふさがり尿は体内に再吸収されるために排泄もしません。その代わりに、冬眠前になると膨大な餌を食べ、冬眠から目覚めると体重が2/3に減ってしまいます。冬眠から目覚めると冬眠前のように戻るのかというと、秋のエサの豊富な季節まで戻らず、秋はいくら食べても満腹にはなりません。またクマは冬眠から目覚めると、体力は落ちますが、筋力は低下しません。人間などの冬眠しない生き物との体質が違うということがわかりますね。
関連ワード:[ 異温動物 | カエル型冬眠 | 夏眠 | 疑似冬眠 | コウモリ型冬眠 | シマリス型冬眠 | 冬眠 | 日内休眠 ]
グルーミング
毛繕い(けづくろい)のこと。
グルーミングを日本語に訳すと毛繕いだが、自分自身で行う体毛のメンテナンスを「毛繕い」、群れの仲間同士で毛繕いすることを「グルーミング」と言った方が、日本人には伝わりやすい。
信用できない相手に体を触らせることは、相手の臭いが付いたり、襲われる可能性があるため、どの動物も嫌がるので、仲間に対してグルーミングすることは、信用されている証拠です。
ハムスターは触られることを嫌がるので、特別な理由がない限り、人間がブラッシングしないようにしましょう。
警戒色(けいかいしょく)
目立った色や模様で、相手をいかくするための模様のこと。
ほ乳類は、闇に隠れるように進化しているため、目立たないのが普通。
系統繁殖法(けいとうはんしょくほう)
親子、兄弟姉妹ほど近くはないが、父親の血縁のある相手を選んで、叔父と姪、祖父と孫娘と繁殖させる方法のこと。
ラインブリードともいう。
ブリーダーの間で最も多く使われている方法で、バラツキのない品種を作り出す繁殖方法です。しかし新種を作りだす場合、系統繁殖法以前に近親繁殖法をしている可能性があり、結局は遺伝的欠陥は無くならない場合が多い。
母親の血縁を基準に行う場合は、母系繁殖やファミリーブリードという。
ケージ
飼育小屋のこと。
本来の意味は鳥かごですが、ケージは飼育小屋のことを指すことが多い。
ハムスターのように、巣を上手に使う動物には重要な飼育用品で、ケージを良い物にしておくと、ほとんどのトラブルは回避できる。
関連ページ:[ 飼い方 > ケージの選び方 ]
げっ歯類(げっしるい)
上下の切歯が、永久に伸び続けるほ乳類のこと。
ほ乳類中の4割がげっ歯類で、いちばん数が多く、齧歯目(げっしもく)ともいう。
ハムスターは、のみ状に鋭くとがった前歯(切歯)を持っているのが特徴で、切歯が永久に伸び続ける。
げっ歯類は歯が硬いイメージがあるが、歯を、とがらせるために歯が伸び続けるだけで、歯がもろく折れやすい。
血統書(けっとうしょ)
正しい血筋だと証明する書類のこと。
ハムスターには血統書がありません。
血統書は本来、繁殖計画書であるにもかかわらず、動物の保証書のように使われています。ブリーダーでもないのに、ブランド意識が高く、心の貧しい人は血統書にこだわりますが、動物を愛する心があれば、そんなものは必要ないと思いませんか?血統書より健康診断書つけてもらえ!と思います。
また、血統書のついた動物が死んでしまった場合に、余った血統書を、血統書のない動物につけて売る、悪徳な業者がいることは忘れずに。
原因療法(げんいんりょうほう)
症状の原因を見つけて、原因を治療すること。
下痢の原因が細菌なら、その細菌を駆除し、原因がストレスなら、ストレスを取り除くなど、原因そのものに対して治療すること。
何事も原因の特定が難しいが、正しければ劇的に回復することもある。ハムスターの飼育では、縄張りやストレスが原因になることが多いので、ケージを良い物に変更すると、さまざまな病気を防げる。
関連ワード:[ 対症療法 ]
後発情(こうはつじょう)
出産後、すぐに発情してしまうこと。
ハムスターは出産後に直ぐに発情してしまいますが、ハムスターはそのときの発情では妊娠しないそうです。
育児を手伝う種類のハムスターもいますが、ハムスターは単独飼育が基本なので、連続出産を避けるためにも、妊娠したと思ったら母ハムと父ハムは別々に飼いましょう。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの繁殖 > 後発情とオスの育児 ]
関連ワード:[ 交尾 | 発情期 | 繁殖期 | 連続出産 | ロードシス ]
交尾(こうび)
動物のオスとメスが、子供を作るためにする行為のこと。
イヌやネコを飼っている人は、交尾のことをホリホリともいう。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの繁殖 > 交尾と偽妊娠 ]
関連ワード:[ 後発情 | 発情期 | 繁殖期 | 連続出産 | ロードシス ]
コウモリ型冬眠(こうもりがたとうみん)
小型の内温動物が、気温低下によって体温調節機能がおとろえるために行う仮眠方法こと。
寒すぎたり排泄するために、覚醒することもありますが、省エネモードになり体に蓄えた脂肪を消費しながら過ごすので、エサを食べることはありません。
コウモリ、リス(シマリスではない)、ヤマネなどの、ほ乳類はほとんど、この方法で仮眠します。また、刺激があると、急速に目覚めます。
関連ワード:[ 異温動物 | カエル型冬眠 | 夏眠 | 疑似冬眠 | クマ型冬眠 | シマリス型冬眠 | 冬眠 | 日内休眠 ]
個体(こたい)
単独で生きられる、生き物のこと。
1つ個体(生物)を明確に分けにくい生物もいるが、ほ乳類の場合は、人を個人というように個体という言葉を使っても、飼い主同士の会話なら問題がない。たとえば、個人なら人のことになるので、ハムスターのことなら「個体ごとに性格が違う」という使い方をする。
さ行
サークル
木や金属の柵で作られた囲いのこと。
室内犬の場合は、トイレの場所を区切ったり、来客や留守のときに、サークルにイヌを入れて、いたずらや事故を防ぐものです。
ハムスターの散歩に、サークルを使っている人もいますが、ハムスターは身を隠すところのない場所を嫌い、サークルで仕切られていても、その向こうに空間があることが分かるため、サークルを使った散歩は逆効果です。
サーモスタット
ヒーターなどの温度を制御する機器のこと。
熱帯魚用の水の中に設置し、水温を測る物は「水中サーモスタット」と言います。
爬虫類用のケージに取り付け、空気の温度を測る物は「空中サーモスタット」「は虫類用サーモスタット」と言います。
関連ページ:[ 飼い方 > ヒーターの設置・保温 ]
関連ワード:[ ヒーター | ひよこ電球 ]
雑食(ざっしょく)
動物性の物や植物性の物を食べる動物のこと。
いろんな物を食べるので、環境への対応力が高く絶滅しにくい。人間もハムスターも雑食性ですが、ハムスターは草食に近い雑食です。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの餌 > 野生で食べている餌 ]
関連ワード:[ 食糞 | 食物繊維 | 草食動物 | 肉食動物 | 反芻 ]
里親(さとおや)
里子(さとご)
散歩(さんぽ)
ハムスターにとっては、安全のために縄張りを巡回すること。
人間の場合は、運動を兼ねて、気ばらしに外をぶらぶら歩くこと。
特にゴールデンハムスターは用心深いので、散歩を日課にし、その様子から体調を管理しましょう。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの散歩 ]
嗜好性(しこうせい)
食べ物の好みのこと。
無性に何かを食べたくなるのは、その食べ物に含まれる栄養を必要としているためで、同じ物を食べていると飽きるのは、その食べ物に含まれる栄養が過剰になるためです。
おいしいと感じる当たり前の感覚ですが、人工的な添加物や加工食品は、正しく感じ取れないことがあるので注意しましょう。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの餌 > おいしいとは ]
関連ワード:[ 拒食 ]
四肢(しし)
動物の合計4本の足を、まとめて指す言葉のこと。
人間は足、動物は肢、昆虫は脚と使い分けるのが正しいが、ほとんどの人は気にしない。
ハムスターは前肢を人間の手のように使えるので、手と書くと前肢、足と書くと後ろ肢のように、人間と同じ言葉を使うのが一般的。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの四肢(手・足) ]
実験動物(じっけんどうぶつ)
医薬品や化粧品の効果や、副作用、遺伝などの検査や実験に使われてしまう、かわいそうな動物のこと。
実験動物には、ウサギ、モルモット、イヌ、サル、ハムスターも含まれ、悲惨な殺され方をすることもある。世界中で実験動物の廃止運動をしているが、いまいち効果がない。人が楽しい生活をするために、罪のない動物を殺してもいいわけではない。罪のある人間を実験に使えば、殺された人や家族のためにも罪滅ぼしになると思うのだが、それはそれで問題が起こる。結局、弱いところににしわ寄せがくる。
しかし実験動物としてハムスターが使われているために、比較的高品質なハムスター用のペレットを手に入れることができるのは、飼い主としてのメリット。
シマリス型冬眠(しまりすがたとうみん)
内温動物、特にエネルギーの代謝が激しい小型のほ乳類が多く、環境やエサに合わせて代謝を低下させる休眠方法のこと。
ゴールデンハムスターの冬眠方法は、この方法です。ちなみに他のリスは、コウモリ型冬眠らしいです。
冬眠に入る前に餌を蓄え、時々起きて餌を食べたり、その時にウンチやオシッコをします。コウモリ型冬眠と違うところは、体に脂肪をためないことです。あくまでも疑似冬眠といい、冬眠しにくい体質の動物の冬眠ですが、ハムスターとシマリスの体質は全く違うために、冬になると冬眠するという訳ではありません。
関連ワード:[ 異温動物 | カエル型冬眠 | 夏眠 | 疑似冬眠 | クマ型冬眠 | コウモリ型冬眠 | 冬眠 | 日内休眠 ]
終身飼育(しゅうしんしいく)
その個体の寿命がくるまで、責任を持って世話をすること。
終生飼育(しゅうせいしいく)ともいう。
実験動物のデータを過信する人や、実験動物のデータを基に書かれた飼育書もありますが、実験動物は終身飼育を前提に飼われていないので、情報を得る場合は注意しましょう。
臭腺(しゅうせん)
ほ乳類が持っている臭いを出す器官のこと。
臭腺からは、マーキングなどの、他の個体にアプローチするための、匂いがでます。
ゴールデンハムスターは両脇腹に1つずつ、ジャンガリアンハムスターは、へそのあたりに1つ持っている。オスの方が臭腺が発達して大きく、発情期には濡れたようになる。オスのジャンガリアンの臭腺は、デベソみたいです。
人間のわきの下の汗腺も臭腺です。実は加齢臭は強いオスの証かもしれない。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの臭腺 ]
純血種(じゅんけつ)
その品種だけが持つ、特徴を受け継いでいる動物のこと。
本当は、変種や新種ではない動物のことなのでしょうけど、イヌやネコの場合は、血統書がついている個体のことをいう。
ショーブリード
飼っている動物を、なんらかの方法で競わせるために育てること。
血統書のついた、イヌやネコなどの毛並みや体格、作法を競うことが多く、国内のハムスター達には関係がない。勝手気ままに生きるのがハムスターのいいところ。なんだか男らしい!
食糞(しょくふん)
ウンチを食べること。
ハムスターがウンチを食べる理由は、2パターンあります。離乳食として母親のウンチを食べる場合と、盲腸細菌が作り出した炭水化物とビタミンB群を摂取するために、自分のウンチを食べる場合です。
離乳食としてウンチを食べるときは、子ハムが両手でウンチを持って食べてるので、見たこともある人も多いと思います。
もう一方の食糞は、落ちているウンチを食べるのではなく、盲腸糞(もうちょうふん)といって、食物繊維などを盲腸で分解した物で、肛門から出てくるだけでウンチではなく栄養分です。この行動は1日に20回くらいするらしいのです。
食糞は、肛門に直接口を付け食べるため、隙が大きいので、ハムスターは飼い主の前で食糞しません。そのため、気づきにくい行動です。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの消化器 ]
関連ワード:[ 雑食 | 食物繊維 | 草食動物 | 肉食動物 | 反芻 ]
食物繊維(しょくもつせんい)
植物の繊維質のこと。
食物繊維は糖類でできていて、人間のようなほ乳類は自分だけでは消化できず、食べても便が緩くなるだけだが、草食動物は体内で飼っているバクテリアの力を借りて、食物繊維を消化できる。
ハムスターは草食に近いため、2つに分かれた胃と発達した盲腸で、食物繊維を盲腸糞に変え、食糞をして栄養として吸収している。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの消化器 ]
関連ワード:[ 雑食 | 食糞 | 草食動物 | 肉食動物 | 反芻 ]
食物連鎖(しょくもつれんさ)
自然界における、食うものと食われるものの関係のこと。
ハムスターがいっぱい産まれるのは、食われる立場の方が多いからです。
自然界では、死体やウンチなどもバクテリアや昆虫に分解され循環し、動植物の栄養になりますが、人間界では衛生的なりすぎて循環しない。
初乳(しょにゅう)
シリアス・ホビー・ブリーダー
自律神経(じりつしんけい)
自分ではコントロールできない神経のこと。
活動するときに働く交感神経と、休息にするときに働く副交感神経があります。
心臓を動かしたり栄養を消化したりするだけでなく、感情や免疫などにも関わり、生命の維持に必要です。自律神経系が狂ってしまうと、イライラしたり下痢するなど、さまざまな症状が現れますが、原因が分かりにくいため間違った治療を受けることもあります。
ストレスを受け続けると、交感神経ばかり働いてしまうので、自律神経系が狂いやすく、ハムスターが噛みやすくなったり、下痢をして亡くなるなどの、最も多いの原因が飼い主からのストレスだと思われます。
関連ワード:[ ストレス ]
人畜共通感染症(じんちくきょうつうかんせんしょう)
人間と動物との間で、相互に感染する病気のこと。
人獣共通感染症やズーノーシスともいう。他には、「人と動物の共通感染症」や「動物由来感染症」と言うことがあります。この使い分けは、人と動物を同じ生き物だと思う人は「人と動物の共通感染症」と(獣医などが)言い、人間を中心に考える人は「動物由来感染症」と(人医や厚生労働省が)言う。
簡単にいうと、人間の病気が人間に移るように、体の構造が近い生き物は、お互いに病気を移してしまう可能性があるということです。
飼育環境では、ハムスターは細菌やウイルスを家の中に持ち込めないので、飼い主が気をつけていれば、ほとんどの感染症は防げます。
関連ページ:[ 飼い方 > 飼う準備・心構え > ハムスターからうつる病気 ]
巣(す)
生活したり子育てする場所のこと。
個体や群れが、寝床を作るなどをして住む場所を言う。
野生のハムスターは、地面に穴を掘り、トイレや寝室がある巣穴を作って住んでいる。地中なので、巣穴の温度も安定している。
巣穴はハムスターが環境に合わせて、自分で作成、拡張することで成り立っているため、人間が真似ても再現は難しい。
関連ページ:[ 飼い方 > 飼育用品の種類・選び方 > 巣箱(ハウス) ]
ステップ気候(すてっぷきこう)
乾燥して、丈の短い草(ステップ)しか生えない気候のこと。
野生でのハムスターたちの故郷で、雨が少ないため、丈の短い草しか生えず、昼夜の温度差も大きい。
野生での生息環境を考えると、餌を溜めたり、地中に巣を作ったり、ハムスターが環境に合わせて進化したことが理解しやすい。
ストレス
戦闘や逃走の準備ための防御反応のこと。
ストレスが加わると、体のあらゆる機能を使って、フルパワーを出せるようにしてしまうため、繰り返したり長時間その状態になると、体や心に負担が大きく体調を崩しやすくなります。
ペットの飼育では、ストレスを与えにくい飼い方ができる飼い主は、トラブルや病気にさせにくい。その反対に、飼育経験の浅い飼い主では、性格なのかストレスかどうかも分かりにくいため、病気にさせやすい。
関連ページ:[ 飼い方 > ストレスとは ]
関連ワード:[ 自律神経 ]
脊椎動物(せきついどうぶつ)
切歯(せっし)
食べ物を切る役割をする歯のこと。
門歯(もんし)と全く同じ意味。
ハムスターのチャームポイントである4本の前歯のことです。ハムスターの切歯は、色素沈着によって少し黄色いのがふつう。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの歯 ]
関連ワード:[ 臼歯 | 乳歯 | 歯 | 無根歯 | 有根歯 ]
草食動物(そうしょくどうぶつ)
草など繊維質の餌を食べる動物のこと。
ほ乳類は本来肉食で、食物繊維を自分だけで消化できないために、体の中で家畜として飼っているバクテリアに消化を助けてもらっています。胃が4つあったり、盲腸が発達しているのは、バクテリアをそこで飼っているためで、草食動物の体が大きい原因になっています。
バクテリアの死骸を動物性タンパク質として利用しているほか、草を食べる時に、虫などを一緒に食べることもあり、草食の動物を飼っている場合は、動物性タンパク質になる餌を多少は与えた方が良いらしい。
草食動物のトナカイを除くシカ科の動物のオスはツノを持っています。肉食動物を攻撃するためではなく、仲間同士で争うための武器です。また、ウシもツノを持っていますが、草食動物がツノを持っているところが生き物のおもしろさ。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの餌 > 野生で食べている餌 ]
関連ワード:[ 雑食 | 食糞 | 食物繊維 | 肉食動物 | 反芻 ]
た行
退化(たいか)
使われないために、体の一部が小さくなったり、なくなったりすること。
ハムスターは前足の親指が退化して、指みたいな物が残っている状態になっています。だから前足の指は4本しかありません。
代謝(たいしゃ)
体を作ったり維持したりするために、食べたものなどを利用すること。
新陳代謝ともいう。食べた食べ物は、体の中で分解されたり合成されたりして、体の部品になったり、体を動かすエネルギーに変わる。必要のない物は、オシッコやウンチとして体の外に出てくる。
小型の動物ほど、熱を逃がしやすいため、栄養価が高く消化の良い物を食べる必要がある。
関連ページ:[ 飼い方 > 腫瘍とガンの仕組み > ガンになる仕組み ]
対症療法(たいしょうりょうほう)
症状を抑えるための治療方法のこと。
治らないと分かったときに、緩和治療として使うこともありますが、ほとんどの場合は間違った治療方法のことです。
たとえば、毒を含んだ物を食べた場合に、動物は下痢をして毒を体の外に出そうとします。しかし、原因を特定せず下痢を止めてしまったがために、体に毒が回って死ぬことがあるからです。痛み止めの薬は、代表的な対症療法薬です。
治療や検査方法が限られているペットでは、原因を突き止めるのことが人間に比べて難しいため、残念ながら対症療法が多い。
関連ワード:[ 原因療法 ]
胎盤(たいばん)
ほ乳類にできる、胎児と母親をつなぐ器官のこと。
ほ乳類と、有袋類の大きな違いは母親の体に胎盤ができるかできないかです。ほ乳類は胎盤で胎児と子供が繋がり、あるていど子宮の中で育ってから出産されます。しかし有袋類の胎児は胎盤ができないために、未熟児として産まれます。生まれたてのカンガルーの赤ちゃんでさえ、体重は1g以下です。その未熟児のカンガルーの赤ちゃんは、後ろ足もないので、前足だけで母親の育児嚢まで登り、その中で母乳を飲み育ちます。その事から、有袋類のことを無胎盤類ともいいます。
育児嚢=いくじのうと読み、お腹の袋のこと。
短毛(たんもう)
昼行性(ちゅうこうせい)
夜行性とは反対で、昼間におもに行動する動物のこと。
ほ乳類は本来、夜行性の生き物で、目が悪い動物が多い。人間も目が悪い動物にはいります。昼行性の昆虫や鳥などは、ものすごく目が良い。昆虫などは赤外線や紫外線を見ることもでき、チョウチョなどは羽に反射する紫外線の色から、遠くからでもオスメスの区別できます。
長毛(ちょうもう)
体毛が長くなった個体のこと。
毛長、ロングコートともいう。
毛長ハムスターは、突然変異で毛の長くなったハムスターを、人工的に定着させた個体です。毛が長いことで飼い主が喜ぶ以外には、ハムスター達には何もメリットがありません。毛長ハムスターは慢性的に不潔になることも多く、遺伝的にも病気になりやすい個体が多いらしいです。毛長ハムスターは、かわいそう種類なので繁殖させて数を増やすことは、やめましょう。
関連ワード:[ 短毛 ]
転位行動(てんいこうどう)
突然始まる、前後関係のない行動のこと。
ハムスターだと、回し車を走ったり、食べ物以外の物を囓ったりとすること、転位行動かもしれません。
転位行動という言葉は、「関係のない行動」と表現されていますが、おそらく分析が足りていないだけで、何らか関係のある行動をしたり、意識的に関係のない行動をしていだけだと思います。
関連ページ:[ 飼い方 > ストレスとは > ストレスと転位行動 ]
天敵(てんてき)
自然界で、食物連鎖の上位にある生物のこと。
絶滅させると餌が無くなるので、自然界では天敵が下位の生物を絶滅させることはなく、本来は共生関係になっている。
ヘビや猛禽類などが、野生でのハムスターの天敵。人間の手はヘビに見えるし、鷲掴みすると天敵に捕まれた状態になる。
淘汰(とうた)
生存に適した生物が残り、適しない生物が減ること。
減ることに対して使うことが多い。
環境や進化が影響する自然淘汰や、オスとメスのパートナー選びが影響する性淘汰などある。
動物愛護管理法(どうぶつあいごかんりほう)
動物の保護及び管理に関する法律のこと。
動管法と略していうこともある。
法律は最低限の取り決めしかないので、ペットを飼うにはいろいろと知識が必要です。
動物看護師(どうぶつかんごし)
動物病院で働いているけど、獣医師ではない人のこと。
簡単にいうと、動物の看護師さんです。
独自の基準で、さまざまな団体が資格を与えていて、AHT(Animal Health Technician)や動物衛生看護師と、名称もいろいろある。
関連ワード:[ 愛玩動物飼養管理士 ]
冬眠(とうみん)
生き物が生活活動を停止させた状態で冬を越すこと。
冬眠は、生活の活動を停止させているだけで、生命活動を停止させているわけではありません。
冬眠するために必要なタンパク質を、冬眠タンパク質といい、冬眠できる動物が持っている機能です。季節や、食べ物の変化に体が気づくと、脳からホルモンが分泌され、肝臓から出る冬眠タンパク質の量を調節して、省エネモードになります。この機能を持っている異温動物が冬眠をするのですが、この機能を持っていない動物が冬眠に近い症状が出るのは、単に飼育環境の悪さが原因で瀕死状態になっているだけです。
野生では、ゴールデンハムスターは疑似冬眠(シマリス型冬眠)、ジャンガリアンハムスターは日内休眠という、休眠することがありますが、野生での休眠であって、飼育環境では間違っても冬眠はしません。
関連ページ:[ 病気データベース > 疑似冬眠・低体温症 ]
関連ワード:[ 異温動物 | カエル型冬眠 | 夏眠 | 疑似冬眠 | クマ型冬眠 | コウモリ型冬眠 | シマリス型冬眠 | 日内休眠 ]
突然変異(とつぜんへんい)
トレーディングネーム
一般的に使われている通称名のこと。
ジャンガリアンハムスターという名前は、トレーディングネームです。本当の名前は「ヒメキヌゲネズミ」ですが、かわいくないのでジャンガリアンハムスターと呼ばれています。
な行
内温動物(ないおんどうぶつ)
ほ乳類や鳥類のように、活動に必要な熱を、体内で作ることができる動物のこと。
温血動物とか恒温動物と言われることもある。
人間は、70%近いエネルギーを体温の維持に使用しています。ハムスターは人間より体が小さいため熱を溜めにくい生き物ですが、寝る時間を増やすことで無駄なエネルギーの消費を抑えています。
体温は、細胞や細菌などが最も活発に活動できる温度に維持されているので、病気などで弱ったときの保温が大切です。
関連ワード:[ 外温動物 ]
内骨格(ないこっかく)
骨を芯に、内蔵や筋肉が付いた構造のこと。
外骨格の生物と違って、骨を太くすると成長(大型化)でき、関節を柔軟にすると運動性能が良くなる。そのため、ほ乳類などの大型の動物は内骨格です。
骨が体の中にあるため、皮膚で内蔵や筋肉を守っている。
関連ワード:[ 外骨格 ]
夏毛(なつげ)
夏用の毛皮のこと。
1年で温暖差がある所で暮らす動物の、毛皮の夏バージョン。
野生でのジャンガリアンは夏毛と冬毛で色が違い、普段見る黒い毛は本来は夏毛の色です。
基本的には、冬毛より夏毛の方が毛が短く、色が濃くなる。
関連ワード:[ カウンターシェーディング | 冬毛 | 保護色 ]
縄張り(なわばり)
侵入者に対して、守らなくてはならない空間のこと。
縄張りを作る理由は、餌の確保だったり、家族の安全だったり理由はさまざま。ほとんどの場合、縄張りは同じ種類の動物に対してのもので、他の種類の動物などとは、活動する時間や餌が違うので、うまく縄張りを共有している。
特にオスの方が縄張り意識が高く、オスのゴールデンハムスターを同じケージで飼うと確実にケンカになる。また、野生のゴールデンハムスターの縄張りは、直径30mくらいあり、普通の部屋では狭すぎる。だからケージの位置が近いだけで、オスはストレスを感じることがある。
肉球(にくきゅう)
主にネコ目の足の裏にある、やわらかい肉の俗称のこと。
肉球があるのはイヌ科、ネコ科、クマ科、イタチ科の肉食の動物で、こっそり近づくために必要なものです。ゴールデンハムスターの足の裏にも、肉球らしいものがありますが、肉球と言っていい物なのかは分かりません。
肉食動物(にくしょくどうぶつ)
鳥獣の肉を食べる動物のこと。
肉は消化しやすいのでウンチの量は少なくなるが、ウンチの匂いが臭くなる。
肉食の動物は犬歯(キバ)や、鋭いツメを持っている。
肉食性の動物は、追いかけることが好きなので、人間とはいい遊び相手になる。
二足歩行(にそくほこう)
後ろ足だけで歩くこと。
ちなみに鳥も二足歩行。
ハムスターなどのげっ歯類の多くは、前足をうまく使って餌を食べることができ、少しなら二足歩行もできる。
ちなみに人間の腰痛は、現代人だけの問題のように思われがちですが、二足歩行をしたばかりの原始人は、現代人よりさらに腰痛がひどかったらしいです。進化も不十分だし、筋肉をあまり使わなくなったので、人間の腰痛は今後もなくならないでしょう。
日光浴(にっこうよく)
ひなたぼっこのこと。
太陽の光を体に浴びることによって、骨が強くなったり、体温が上がったり、皮膚の殺菌ができたりする。また自然の光を浴びることによって、精神的な効果もある。
しかし、ハムスターが直接太陽光に耐えられる時間は10分程度で、それ以上太陽の光を浴びると、熱射病になることがある。リスクを冒してまで、ハムスターに日光浴をさせない方がよい。
乳歯(にゅうし)
アゴが成長する前に、とりあえず生えている歯のこと。
乳歯が生えるのは、ほ乳類の特徴です。歯は骨より硬く、成長することができないので、アゴの成長にともなって、歯が抜け替わる。
歯は骨より硬いので、化石で見つかることが多い。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの歯 ]
関連ワード:[ 臼歯 | 切歯 | 歯 | 無根歯 | 有根歯 ]
猫舌(ねこじた)
熱い食べ物が苦手な人のこと。
熱いという感覚は痛いの次に強く感じ、本来動物は、調理した物を飲んだり食べないので、人間を含めてどの動物も猫舌です。猫だからということではありません。熱さに弱いのではなく、熱さに臆病なだけなので、限度はありますが、慣れれば食べられるようになります。
ねずみ算(ねずみざん)
短期間に急激に増えること。
ねずみの繁殖力の強さを表した計算式からの言葉ですが、いくら子供を産もうとも、天敵の存在や餌や縄張りの問題があるので、無制限に増えることはなく、適正数になるのが自然界での姿。
ねずみ小僧(ねずみこぞう)
盗賊、鼠小僧二郎吉を題材にした、有名な捕り物人情劇のこと。
実際には芝居とはちがい、盗んだお金を酒やギャンブルにつぎ込んで、死刑になったらしいです。
よく懐いたハムスターでも人の食べている物は盗りませんが、床に置いてる食べ物は持っていてしまうことがあります。これは、落ちている食べ物を拾っただけで、盗んでいる訳ではありません。ハムスターだけに、「猫ばば」はしません。
ノーマルカラー
野生個体と同じカラーリングの個体のこと。
野生色のゴールデンハムスターがミックスとして売られていたり、ミックスのゴールデンハムスターはノーマルとして売られていたり、サファイヤが入っているけど色が薄いのでノーマルとしてジャンガリアンハムスターが売られていたり、おかしなことになっていることも多い。
は行
歯(は)
脊椎動物の口の中にある、硬く生えているもの。
ほ乳類にあって、鳥類にはない、体の中で一番硬い部品。
切歯、犬歯、臼歯など目的によって、形も使い方も呼び名も変わる。ハムスターは肉食動物ではないので、切歯と臼歯しかない。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの歯 ]
関連ワード:[ 臼歯 | 切歯 | 乳歯 | 無根歯 | 有根歯 ]
ハーレム
1匹のオスに守られた、メスの群れのこと。
オスが全てのメスと交尾し、他のオスを追い払う。強いオスが多くの子孫を残せるが、他のオスに狙われるため、争いが絶えない。
薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)
日の出の前後と、日の入りの前後に、活動する生き物のこと。
月夜に活発になったり、明け方のみ活発でも、薄明薄暮性になる。
夜行性と言われる多くの生物が薄明薄暮性で、ハムスターも薄明薄暮性に分類されるが、日没数時間後、日の出数時間前に主に活動し、真夜中でも行動するので、ハムスターは夜行性と言った方が分かりやすい。
発情期(はつじょうき)
動物が異性を求め、交尾が可能な時期のこと。
十分な栄養をとることができれば、ハツカネズミやハトなどは、いつでも交尾ができるようになる。さらに温度や日照時間を調整すると、ほとんどの生き物が可能です。
このおかげで、生物が大量発生したときに、その生物を補食する天敵が増え、さらにその天敵が増えるため、生物が大量発生しても自然収まる。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの繁殖 > 発情周期 ]
関連ワード:[ 後発情 | 交尾 | 繁殖期 | 連続出産 | ロードシス ]
ハムスター
愛玩用、実験用に飼われいる、キヌゲネズミ科のほ乳類のこと。
ハムスターといっても、いろいろな種類のハムスターがいるので、イヌのように同一の種ではなく、呼び名が違えば全く同じ生き物ではないので注意が必要。
ハムスターという名前はほお袋の特徴から、ドイツ語のhamstern(ハムステルン)が語源で、貯金、物を貯えるに由来し、英語名でhamsterになるらしいです。当然ハムスターを飼っていてもお金が貯まる訳ではないが、心は豊かになる。
繁殖期(はんしょくき)
求愛、交尾、出産、育児など繁殖活動を行う時期のこと。
オスとメスがペアになる準備から、子供が独立するまで一連の行動をいう。
人間に当てはめると、人間は半生近くが繁殖期間になる。
反芻(はんすう)
一度、飲み込んだ物を胃から再び口に戻し噛むこと。
ウシ、シカ、ヒツジなど大型の草食動物がします。当然ハムスターは反芻をしませんが、代わりに食糞をします。
ハンドリング
飼い主の手の上に乗せて、ペットを触ること。
小動物をならす場合には、まずはハンドリングを目標に設定することが多い。ハムスターは、人に触られることを嫌がるので、人間を怖がらせないようにして、ハムスターの方から人間に近寄ってくるようにすると、無理なく触ることができる。
ヒーター
温度管理に必要な熱源のこと。
プレート型、フイルム型、シート形状、電球などがある。
温度管理ができるように見せかけた、電力調整機能しか付いていないヒーターが多く、暖かい日は熱すぎ、寒い日はパワー不足になっしまう商品があります。何もしないときより温度差が開き、体調を崩すきっかけを飼い主が作ってしまうので、ケチらないようにしましょう。
関連ページ:[ 飼い方 > 保温・暖房・冷却用品 > 保温・暖房(冬・闘病用) ]
関連ワード:[ サーモスタット | ひよこ電球 ]
鼻鏡(びきょう)
鼻の周りの、毛の生えていない部分のこと。
ほ乳類の鼻の穴のまわりの、毛の生えていない部分で、表面は湿っていることが多い。触覚も発達している。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの鼻 ]
被食者(ひしょくしゃ)
他の生物に食べられる側の生物のこと。
被捕食動物と言ったりもする。食べられることだけなら、被食という。
ハムスターは昆虫を捕まえて食べることもありますが、他の動物を襲って食べたりせず、襲われる方が多いので、被捕食動物と言ったりする。
関連ワード:[ 捕食 ]
日内休眠(ひないきゅうみん)
寝ている時間に、代謝を下げて眠ること。
長期間寝ることはなく、毎日、夕方に起きて明け方に眠り、起きているときはいつもと同じように過ごします。
ジャンガリアンハムスターが、なることがあるらしいです。
異温動物の最後の手段とも言えるべき機能なので、日内休眠が起こってしまったら、起こらないように飼育環境を見直す必要があります。
関連ワード:[ 異温動物 | カエル型冬眠 | 夏眠 | 疑似冬眠 | クマ型冬眠 | コウモリ型冬眠 | シマリス型冬眠 | 冬眠 ]
避妊(ひにん)
ビバリウム
自然環境を人工的に再現した飼育空間のこと。
水棲空間はアクアリウムといい、陸上空間をテラリウムという。熱帯魚マニアや、は虫類マニアがよく使う言葉です。
ひよこ電球(ひよこでんきゅう)
電球型のヒーターのこと。
こたつの電球だけを、保温器具として利用する感じで、うまく使えば巣箱だけ暖めたり、ケージ全体を暖めたりできるので、病気のときは心強い。
全く光らない物があり、ハムスターへの負担も減らせるが、電球単体で使えないので、ソケットやサーモスタットが必要。
関連ページ:[ 飼い方 > 保温・暖房・冷却用品 > 保温・暖房(冬・闘病用) ]
関連ワード:[ サーモスタット | ヒーター ]
品種(ひんしゅ)
品種改良(ひんしゅかいしょう)
純系分離、交雑、突然変異など、人間の都合に合わせて、生き物を作りかえること。
いろいろな繁殖方法があり、組み合わせ方で都合のいい生き物を作ることが可能です。遺伝情報は、ある程度の法則を持っているので、方法さえ知れば、後は確率の問題です。
しかし本来、人間のためだけに産まれくる生き物はいないので、無理に人間に合わせて生き物をつくるのではなく、ペット達が自分から進化をすることを待つようにしましょう。ハムスターの場合、世代交代が早いので十分期待できると思います。
フードポンプ
餌や栄養剤を与えるときに使う注射器のこと。
ハムスターの飼育では、強制給餌や投薬にフードポンプを利用せず、味や栄養のバランス調整のための調理器具として使うと便利です。
関連ページ:[ 飼い方 > 飼育用品の種類・選び方 > シリンジ(注射器) ]
関連ワード:[ 強制給餌 | ペレット団子 ]
フェロモン
体内で作り出した、同じ種類の動物に使う匂いの情報のこと。
同じ種類の動物の間で感じ、行動や生理作用を引き起こす。仲間を危険に知らせる、危険フェロモンや、異性を呼び寄せる性フェロモンがある。
香りのお手紙といえばカッコイイ!
ゴールデンハムスターが出すフェロモンの匂いは、人がハッキリ分かるくらいの匂い。人間のオヤジ臭も、おそらくフェロモン。
冬毛(ふゆげ)
プラスチックケース
昆虫などを、小さな生き物を飼うための、プラスティック製の水槽タイプケージのこと。
略して、プラケともいう。
ハムスターを飼育している人には、ミルワームを飼育したり、餌や床材をストックしたりできるうえ、比較的安いので重宝します。
フリーズ
動物が固まって、動かなくなること。
ハムスターに限らず、驚くと固まってしまう動物は多いです。
固まる理由は、耳や鼻などを使い、相手の場所を特定するためや、肉食獣の多くは静止した物を見つけにくい構造の目をしているので、止まっていると見つからないなどがあります。また固まることで、周囲の背景にとけ込むこともできます。
フリーズした状態でも、よく見ると耳や鼻が動いていています。安全かどうか確認しているのです。安全だと分かれば動き出します。
ブリーダー
人工繁殖を行う飼育者のこと。
特殊な毛色や毛色の組み合わせを作り出すことを目的とする繁殖を、カラーブリーディングといい、奇形が生まれやすいため、熱心な飼い主やNPOとは仲が悪い。
関連ワード:[ シリアス・ホビー・ブリーダー ]
ペアリング
ペット
愛玩動物のこと。
愛玩とは、かわいがって楽しむことをいい、あくまでも飼い主の一方的な愛情で、生き物をおもちゃのように扱っても、意味的には愛玩動物になる。
コンパニオンアニマルという言い方もあり、コンパニオンアニマルとは、家族やパートナーのような関係で、人間と一緒にくらす動物のことをいいます。犬などの群れ意識のある動物に対しては適した言葉ですが、ハムスターなどのほとんどのペットは、少し手間のかかる隣人のような存在なので、適した言葉はなく、ペットというしかない。
ヘルパー
他の個体の手伝いをする動物のこと。
鳥などは成熟する前や、つがいになっていないときに、他のつがいの子育てを手伝うことがある。オスがほとんどらしいです。
ゴールデンハムスターのオスは、自分の子供も育てないので、交尾が終わったらオスとメスを離しましょう。
ペレット
人工飼育用に開発された乾燥飼料のこと。
ドライフードともいい、イヌやネコを飼っている人は、カリカリという音を立てて食べるので、カリカリという。
ハムスターは実験動物としての歴史が長いので、比較的研究されている実験動物用のペレットを主食として与えて、栄養を調節するのが楽な給餌方法です。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの餌 > ペレットとは ]
ペレット団子(ぺれっとだんご)
砕いたペレットの粉末から作る団子のこと。
ペレットに薬や栄養を添加したり、食べやすくするために、飼い主たちが始めた介護食。餌が腐りやすくなるうえ、ハムスターが薬や栄養を拒めなくなるので、対症療法的な治療をしているなら逆効果になる。
変種(へんしゅ)
変態(へんたい)
成長にともなって、姿を変えること。
ほ乳類や鳥類、は虫類などは、成長してもほとんど姿形が変わらない。主に昆虫などの無脊椎動物が、成長に合わせて姿が変化することをいう。
ミルワームだと、卵から産まれて、幼虫からサナギになり成虫になる。この変態を完全変態という。セミは、サナギにならないので、不完全変態という。
頬袋(ほおぶくろ)
口の中にある、餌などを一時的にためておく袋のこと。
ハムスターといえば頬袋!というくらい有名ですが、シマリスやニホンザル、アカゲザルなどにもあります。ハムスターの頬袋は体のサイズに対して大きく、体の3分の1くらいの大きさまで膨らみます。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターのほお袋 ]
ホームレンジ
日常的に行動する範囲のこと。
行動圏ともいう。行動範囲なので、餌を採取する場所や、出会い場など、様々な場所を含む。散歩をさせているハムスターなら、その部屋全体がホームレンジになる。
牧草(ぼくそう)
草食動物の主食である、乾燥させた草のこと。
マメ科のアルファルファやクローバー、イネ科のチモシーやイタリアンライグラスが有名。
ハムスターには、餌や床材にも使えないだけでなく、目を怪我したりするため、使わない方が良い。
保護色(ほごしょく)
周りの環境とよく似た、体の色のこと。
派手なカラーの生物は案外少なく、ほとんどの生物が環境に適した保護色になっています。ジャンガリアンハムスターとヒマワリの種とカラーリングが似ているのは、偶然だと思う……
関連ワード:[ カウンターシェーディング | 夏毛 | 冬毛 ]
捕食(ほしょく)
保定(ほてい)
診察、投薬する場合などに、動かないように固定したり掴むこと。
保定法とも言う。一般的に、単に手の上に乗せたりすることは保定といいません。
ハムスターの場合は、後ろから首根っこ皮膚を大きく掴んで、身動きできなくする方法がありますが、鷲掴みをさらに酷くした方法なので、これをするとハムスターから嫌われます。ハムスターの扱いが上手な飼い主や獣医は、この方法を使わなくても観察や診察できるので、闘病中もストレスが少なく、長生きさせることができる。
哺乳類(ほにゅうるい)
赤ん坊を母乳で育てる、動物のこと。
獣(じゅう)ともいわれる。
ゾウやハダカデバネズミなど、一部の動物をのぞいて毛が生えているのも特徴で、ハリモグラやカモノハシの様な原始的な動物以外は、タマゴを産まない。カンガルーやコアラなども、母乳で育てるが有袋類という別の分類の生き物です。
ほ乳類の中でも原始的とされているカモノハシには乳首が無く、ヒフから母乳が出ます。また人間とは違い、オスのハムスターやマウスの乳首は大人になるとなくなります。
ホルモン
体内で作られた、体の機能を調節する物質のこと。
ヒゲが濃くなったり、おっぱいが大きくなるのはホルモンが働いているからです。
アドレナリンなど、無いと生きてゆけないが、ストレスなどで大量に出ると危ない化学物質もある。
ボランティア
自発的に奉仕活動をする人のこと。
お金のある人はお金を、時間ある人は時間を、お金も時間もない人は理解をすることも、ボランティアの方法。しかしお金を出したり体を動かすより、理解することが一番難しい。
思想が慈善的な活動に繋がっていることもあり、宗教的で危ないボランティア団体や参加者もいるので、参加するときには注意しましょう。
ま行
マーキング
仲間に意志を伝えるための伝言のこと。
匂いだったり、目印だったりしますが、ハムスターは主に臭腺から出る分泌物の匂いを使います。匂いはすぐに消えないので、メッセージとして残せ、匂いの薄れ具合でどれだけ前に付けた匂いなのかがわかる。
マウンティング
オスが交尾をするときに、メスに馬乗りになること。
サルは群れの順序を確認するときに、オス同士でもマウンティングをしますが、他の動物に関しては交尾のときの行動です。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの繁殖 > 交尾と偽妊娠 ]
回し車(まわしぐるま)
ハムスターが走って、くるくる回す飼育用品のこと。
正確には運動器具や遊具でなく、擬似的(ぎじてき)に広さを体感するためのツールです。
野生でのホームレンジの広さを、ケージの中で再現するのは不可能なので、回し車がないと運動不足になるだけでなく、心のトラブルも起こしやすい。
関連ページ:[ 飼い方 > 飼育用品の種類・選び方 > 回し車 ]
関連ワード:[ 縄張り | ホームレンジ ]
ミーム
文化を持った動物の知識が、受け継がれること。
本来は、文化的遺伝質の単位ですが、文化を持つ動物は、本を読んだり教えてもらったりと、文化で受け継がれる情報を利用することで、その動物が本来持っている性能以上の性能が出せると覚えましょう。
日本語では文化的遺伝子などの言い方があります。
人間の遺伝子には、人間を育てるための情報は入っていますが、そのままでは他の動物の世話はできません。ハムスターを飼えるのも、ミームを受け継いでいるからですが、間違った情報や判断ミスがあるので、遺伝子からの情報や判断に劣ることもあります。
味覚(みかく)
味を感じる仕組みのこと。
ハムスターの味覚神経は、人間に比べると少ないですが、口の中の触覚や嗅覚が優れています。そのため、ハムスターなどのげっ歯類は、口の中に危険な物を詰め込まないために、味覚はかなり発達しているといわれています。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの口 ]
無根歯(むこんし)
折れてもまた生えてくる歯のこと。
常生歯(じょうせいし)ともいい、ハムスターの切歯は無根歯。ちなみに、チンチラやモルモットは臼歯も切歯も無根歯。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの歯 ]
関連ワード:[ 臼歯 | 切歯 | 乳歯 | 歯 | 有根歯 ]
無脊椎動物(むせきついどうぶつ)
群れ(むれ)
同じ動物の個体同士が集合している状態のこと。
ハムスターは群れを作らず単独で行動する。群れを作る動物は、なんらかのコミュニケーション手段を持っているので、人ともコミュニケーションができることがある。人間が動物を飼うなら、イヌのように群れを作る動物を飼っていた方が、人間も動物も楽しい。
免疫(めんえき)
病気を防ぐために、体が持っている防御機能のこと。
ストレスが高かったり、老化が進むと、免疫機能が低下しやすくなる。
体の中に病原菌(抗原:こうげん)が入ってきたときに、それに抵抗してできる物質を抗体(こうたい)といい、抗体ができるとさらに病気にかかりにくくなる。
猛禽類(もうきんるい)
モチベーター
しつけや訓練をする時つかう、道具のこと。
オペラント技法によく似ているが、オペラント技法はしつけ方。モチベーターはその道具のこと。定番はヒマワリの種か、ミルワームですね。ミルワームの方が食いつきがいいので、ミルワームがおすすめ。
物乞い行動(ものごいこうどう)
動物が餌をねだる行動のこと。
この行動をハムスターにされると、飼い主はメロメロになってしまうが、餌を与えすぎることもあるので注意が必要です。普通は与えすぎても、餌置き場に隠しているだけで、食べ過ぎることはありません。
模倣行動(もほうこうどう)
他の個体のやっていることを、理解してマネすること。
目の良い動物は、特にマネすることが多く、以前飼っていたジリスが、いろんな容器の蓋を開け方を覚え、困ったことになりました。
ハムスターは近眼なので、人間のマネはしませんが、親のマネをして学びます。
や行
夜行性(やこうせい)
昼間に寝て、夜に活発に活動する動物のこと。
ハムスターは一般的に夜行性の動物といわれています。
ほ乳類の多くが夜行性で、視力は悪いですが、嗅覚や聴覚が優れ、暗闇での生活に適したセンサーを持っています。ハムスターは真っ暗な巣穴での生活にも適しているので、夜行性のエキスパートです。
ヤコブソン器官(やこぶそんきかん)
フェロモンを感知する器官のこと。
鋤鼻器官(じょびきかん)ともいう。鳥類にはありません。
フェロモンを感じることができる、嗅覚に似た器官ですが、フェロモンの情報だけ独立して脳に情報を伝えることができるため、誤作動しにくい。
関連ページ:[ 飼い方 > 体の仕組み・使い方 > ハムスターの鼻 ]
関連ワード:[ フェロモン | マーキング ]
有根歯(ゆうこんし)
陽性強化措置(ようせいきょうかそち)
ら行
リード
イヌなどの首輪などにつける、引きひものこと。
イヌが逃げないためにつけていると、思われがちですが、本当はイヌと飼い主のための、目に見える心のきづなです。まさに「バンド・オブ・ブラザーズ」です。しかし、ほとんどの動物には虐待になります。
ひもをつけていない状態を、ノーリード、オフリードと言います。
利己行動(りここうどう)
他者を犠牲にして、自分に利益があるように行動すること。
簡単にいうと自分勝手な行動ですが、生きることが生存競争なので、直感的に判断すると利己的な行動をしてしまいます。自分より弱い立場の相手から嫌われすいので、ペットや子供に好かれない人は、自分の行動で誰が得をするのか考えてから行動しましょう。
他者のために行動することは、利他行動といいます。
レッドリスト
絶滅する可能性のある種ごとに、分けているリストのこと。
日本の環境庁のものです。レッドデータブックとは、レッドリストに掲載されている種について、生態や生息分布などのデータを紹介している解説書のこと。
メダカなど、よく知っている動物がリストに入っていることもあります。
連続出産(れんぞくしゅっさん)
出産後の、次の発情期に妊娠させて出産させること。
ただでさえ、出産すると母ハムの体は、子供に栄養がうばわれボロボロになるのに、連続で出産させてしまうと、母ハムの体はズタズタのボロボロになります。連続出産させてしまうと、母ハムの体だけでなく、子ハムに十分な栄養がいきわたらないこともあり、子ハムもまともに育たない可能性があります。
関連ページ:[ 飼い方 > ハムスターの繁殖 > 後発情とオスの育児 ]
関連ワード:[ 後発情 | 交尾 | 発情期 | 繁殖期 | ロードシス ]
老化(ろうか)
年をとって、体の働きが衰え(おとろえ)てくること。
老化は全ての生物におこり、子孫と世代交代をするための、自分から行う細胞の自殺です。
しかし、人間の性成熟には数年差しかないのに、寿命は数十年の差があります。これは、老化は個体差が大きい証拠で、寿命は簡単にわからないといことですが、寿命を言い訳にして責任を放棄する、飼い主や獣医はたくさんいます。
関連ページ:[ 病気データベース > 老衰・老化 ]
ロードシス
わ行
ワイルド・コート
現地採取のされた野生種のこと。
ワイルド・コート(Wild Caught)を略してW.C.と表記することもある。
ワイルド個体やワイルド物などともいうこともある。
関連ワード:[ キャプティブ・ブリード ]
鷲掴み(わしづかみ)
鷲が足で獲物を背後から掴むこと。
猛禽類はハムスターの天敵なので、鷲掴みを嫌うだけでなく、反転して敵を噛めるように、皮膚がルーズに体を覆っています。
嫌われたうえ、噛まれてしまう、初心者がやってしまいがちな掴み方です。
関連ワード:[ 猛禽類 ]
ワシントン条約(わしんとんじょうやく)
絶滅しそうな、生物を保護する条約のこと。
正式な名称は「絶滅の恐れのある野生動植物の国際取り引きに関する条約」。
人の目によくふれる、大きな動物ばかり保護されていて、人の目にふれない絶滅しそうな動物は保護されていない変な規制。商業目的の取引が禁止されているが、いろいろと抜け道はあるらしい。しかも希少な動物でも、その動物を使って生計を立てている人たちは例外とされている。またワシントン条約に記載されているために、闇ルートで高値で取引され、マニア心をくすぐっているのも本当の話。