骨折(こっせつ)
症状
- 手足が変な方向に曲がる。
- はれる。
- 歩き方が不自然。
- からだが不自然に曲がる。
原因
- ケージや回し車に足をはさんだ。
- 高いところから落下した。
- 人にふまれたなど。
- ヒマワリの種やミルワームなどカルシウムが少なく、吸収を妨げる食べ物を多く与えている。
治療
- すぐに病院に連れていく。
- 折れている場合は手術で骨をつなぐか、足を切断する。
予防
- 金網タイプから、水槽タイプや、は虫類用のケージに変える。
- 回し車を外す。
アドバイス
頸骨(けいこつ:首の骨)や腓骨(ひこつ:すね・弁慶の泣き所)が骨折箇所として多く、次に多いのは背骨です。
折れていなくても、ひびが入れば骨折なので、しっかり対応しましょう。
足を骨折すると歩き方がおかしくなります。
背骨を骨折したり脊髄を損傷していると半身麻痺になり、後ろ足が伸びたまま体を引きずるような歩き方をします。
骨折した骨で皮膚が切れたり、体の外に骨が飛び出したり、筋肉や内臓を傷つけてしまうことがあります。
足が骨折すると、ハムスターは自分で足をちぎったりすることもあります。
骨が変な付き方をしたまま治っても、体に負担がかかるようなら、病院で切断することもあります。
放置すると、血液の循環が悪くなり足が腐る可能性もあるため、骨折の状態によっては切断することもあります。
骨折の状態にっては、上手く治療できることがあるため、あらかじめ腕の良い獣医師を探しておくこと。
何にせよ、まずは病院で診てもらいましょう。
足を切断して3本足になっても、健康的に寿命を終えるハムスターも多いです。
キッチンペーパーやペットシーツを使うと、擦れて擦り傷ができるため、ウッドチップを平たく敷いた方が良いです。
ウッドチップは細く裁断した物を選ぶと、毛に逆らわないので、擦れても動きやすく、軽く毛繕いできます。
上手く毛繕いできなくなるので、浴び砂は必ず用意しましょう。
ハムスターなりに考え、足が足りなくても何とか毛繕いできることも多いです。
どうしてもできないときのみ、飼い主が手伝うこと。
脱走しようとして、ケージから落ちたり足を引っかけて、骨折することが多い様です。
扱いが馴れていない人が触って骨折することもあります。
骨は爪楊枝より細いので、子供の力でも簡単に折れます。
体が小さいと体重も軽いため、ハムスターのような小動物は落下しても簡単には骨折しません。
問題は上手く着地できないことです。
爪や歯や、顎がケージに引っかかり、無理に抜こうとして落ちる。
飼い主から慌てて逃げる、行動や音に驚いて、とっさに力一杯飛ぶ。
着地する場所に、木の巣箱やアルミのトンネルなど、硬く尖った物があればさらに危険です。
広いケージにウッドチップはたっぷり敷いて、巣箱は段ボール箱で自作するなどしましょう。
回し車で転倒することもあるので、回し車の近くに物を置くことも危険です。
野生でも少しの段差を飛び降りることがあると思います。
慣れると2階建てのケージからも飛び降りることがありますが、驚いたり、年齢的な運動機能の低下で、ある日突然怪我をします。
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