飼い主とハムスターたちの知識の図書館。

フケのような物が付いている。人にもうつる。ダニと疥癬

耳に綿埃やティッシュのカスの様な物が付く皮膚病の、原因と治療の事例です。
人獣共通感染症なので、ペットにうつさないよう、人間にうつらないよう清潔にしましょう。

投稿日時:
投稿者:USER0041

[USER_NAME]さん、こんにちは。[USER_NAME]ともうします。

ハゲが顔にまわってきて、顔がすごく腫れてしまったんです。
それがここ2、3日のことで、日に日にひどい顔になってるんです。

こういう時の応急処置ってどうしたらいいのでしょうか。
もちろん、月曜日には病院に連れてきますが、
それまでの間に何かできることはないでしょうか。

処置は獣医さんにおまかせしたほうがいいと思います。ハムに多いダニが原因の皮膚病の場合、専用の薬でなければ治らないそうです。

とりあえずできることとしては、

・動物病院に電話して、休日でも診療してくれるところを探す
・細菌などに感染しないよう、ケージを丸洗いして、熱湯や小動物用除菌剤などで消毒する。巣材も入れ替える。

くらいではないでしょうか。また、体に傷があるときは、チップや乾草などの床材などは敷かないほうがよいそうです。かわりに、新聞紙などを敷いてあげてください。
トイレ砂も細かいものを使っていると傷口に入ったりする恐れがありますので、細かいものを使っているなら取り出して洗い、新聞紙やペーパータオルなどを裂いて入れた方がよいと思います。体も弱っていると思いますので、体力を消耗しないよう、餌は巣箱のそばに置いてあげてください。
餌をあまり食べていないようでしたら、スタミノン(犬用の栄養剤)や蜂蜜などをなめるかもしれませんのであげてみてください。

症状が急に進行しているようなので、ともかく日曜日に見てくれる動物病院が早く見つかるといいですね。

大事なハムが病気だと、ほんとうに心配ですよね。早くよくなられるといいですね。

投稿日時:
投稿者:USER0058

MLのみなさんこんにちは。
[USER0058]神戸です。

[USER_NAME]さんが、[Ham.29491]で相談されていましたが、うちのハムスターも、カイセン、のようなのです。

2週間ほど前から、耳に、白いフケ、のようなものが付いてきていたんです。
初めは、巣材として使っているティッシュのほこりが付いているのかなー、と思っていたんですが、だんだん範囲が広がってきたので(今は、両方の耳全体です)、昨日、病院に行ってきたのです。
先生には、「多分カイセンです。抗生物質の注射をしておきますので、これで2週間ほど様子を見て、症状がよくならない様なら、菌を採って、徹底的に調べてみましょう。」と言われ、帰りに、薬(抗生物質のようです)ももらってきました。

また、先生が言われるには、カイセン、と言うのは、菌による皮膚病で、ハムスターがなることはあまりないけれど、でも、体力が弱っている時などには、かかる事もあるようなんです。
#でも、ドル(ゴールデンハムスター)は、夏の体重減少も、今は、落ち着いているのですが・・。
#今、体重は133gです。

皆さんのハムちゃんは、カイセン、と診断されたことはないでしょうか。
これから気をつけてやることって、何かあるのでしょうか。
もし、その時のことを教えていただけたら、嬉しいのですが・・・。
また、カイセンと言う病気のことで、何かほかにご存知のでしたら教えて下さい。

昨日の夜は、さすがに疲れたのか、あまり、遊んでいませんでした。
一日も早く治してやりたいです。

投稿日時:
投稿者:USER0059

こんにちは、[USER_NAME]です。

また、カイセンと言う病気のことで、何かほかにご存知のでしたら教えて下さい。

「カイセン」とは「疥癬」のことでしょうか?
そうだとすると「世界大百科事典(Hitachi Digital Heibonsha)」によると

「ヒゼンダニ Sarcoptes scabiei の感染により発症する皮膚病。患者との直接接触感染のほか,寝具,衣類を介しても感染するため家族内,グループ,病院内での感染も少なくない。」

となっており、ヒゼンダニの項には

「本症は人畜共通の感染症で,動物からヒトへの感染も見られ,動物では脱毛の原因となったり,ヒトではとくに指間部,腋下部に寄生が見られ,その被害は大きい。」

と書かれています。
飼い主さんも気をつけられた方がよいみたいですよ。
予防としては

「寝具,衣類の熱湯消毒,日光消毒を行って他への感染を防ぐ」

というのがありました。

ただ、

また、先生が言われるには、カイセン、と言うのは、菌による皮膚病で、ハムスターがなることはあまりないけれど、でも、体力が弱っている時などには、かかる事もあるようなんです。

というので「菌」だとすると違うものかもしれません。

自分の記憶では「カイセン菌」というのが、人間でいう「みずむし・たむし」の原因だと勘違いしていました。
調べてみたら、「みずむし・たむし」は「ハクセン(白癬)菌」で起こる「皮膚真菌症」のひとつだそうです。

いずれにしても、人間にも感染する可能性があるようですので、そのあたりを獣医師さんに相談してみてはどうでしょう。
ハムちゃんの治療と人間の予防に気をつけて下さい。

投稿日時:
投稿者:USER0061

[USER0061]です

> また、カイセンと言う病気のことで、何かほかにご存知のでしたら教えて下さい。

既に[USER_NAME]さんからのメールにもありましたように、本当に“疥癬”だとしたら人にもうつるようです。
また“疥癬”に関してはNIFTY SERVEの獣医学フォーラムFVETの4番会議室「人と動物の伝染病&衛生情報等」の発言番号#0006からのツリー(スレッド)で書かれてました。
それによると疥癬に対して小動物の場合、「アイバーメクチン(イベルメクチン)」という抗生剤が使われるそうです。
またそこでも、「疥癬は、その動物の基礎的な防御能力が低い時に起こりやすい」というような趣旨のことが書かれてました。

ただし「若齢の動物では治りは良い」とも書かれていましたので、まだ若いドル君は早く直るのではないでしょうか?

投稿日時:
投稿者:USER0192

[USER0192]カイセン持ちのドルの親@神戸です。

状況としては、耳の淵の部分の皮膚が少しづつ剥けていて、まるでコーティングがはがれ始めてきたような感じです。まだ、大きく剥けている部分はありません。

うちも大きく剥けているところはなかったんですが、このコーティングのはがれが耳全体まで広がっていました。
#そうなっても、「綿ぼこりでも付けているのかなー、ちゃんとグルーミングしろよなー」と思っていた、のんきなわたしです。

取りあえず、家を洗い、熱湯消毒して、巣材も交換しました。他の子に触る前に石鹸で手を洗ったり、そういうことはしようと思います。

うちでも、さっそく熱湯消毒をしました。

暑くなって食欲がおちてきているのか、餌を選り好みするようになったので、体力が落ちてきたのかもしれません。

獣医さんでもいわれたのですが、食欲低下による「栄養不足と抵抗力の低下」が、要因のようです。
普段なら、かかっても、やっつけるだけの体力があるとか・・・。

今週末に病院に連れて行こうと思いますが、その間に出来るだけの事はしておきたいと思っています。
皆様からアドバイスをいただけたら、と思います。
#でも、人の薬をつけるのはマズイですよね・・・?

うちは何が効いたのか分かりませんが、快方に向かっています。
#すっかりよくなった時点で、「復活メール」を入れさせていただくつもりでした。
#今、耳の半分ぐらいまでに減りました。

以下は、ドルに対して行ったことです。

<獣医さんのところで>
1.注射を打ってもらった(抗生物質のようでした)
2.お薬をもらった(朝・晩)(これも、抗生物質です)

<家で>
1.とにかく、欲しがるもんを欲しがるだけ餌としてあげ、体力の回復に努めた
(うちは、トウモロコシが好きなので、普段より大目に)
(基本のフードももちろん食べていました)
2.巣箱とケージをとりあえず熱湯消毒した
3.触れた後は、手を洗う
(カイセンだと、人間にも移る可能性があるらしいので)

ちなみに、うちは「歯が折れた」のを見てもらいに行って、獣医さんが見つけて下さいました。
#しかし、はっきりと「カイセン」であるのかどうかは、獣医さんも分からないようでした。
費用は、「歯」をカットしてもらったのと込みで4200円でした。

白竜君がカイセンかどうかは分かりませんが、うちは、獣医さんのところでして頂いた処置がよかったのかもしれないので、やっぱり、病院で治療されることをお勧めします。

ご心配でしょうが、元気なハムスターほど治りも早いらしいので・・・。

投稿日時:
投稿者:USER0066

もうひとつ、[USER0066]です。

さて、かいせん症って英語でなんていうかご存知の方いますか?
説明ができなくてちょっとばかり悩んでいます。

何をどう説明するのか知りませんが、まずは流れているメールを理解することから始めて下さいな。特に言語の壁があるところへ、正確に意味を伝えられないと非常に危険ですよ。
#やってみようという努力は買いますがね。

私も 意気込みは買いますが、誤解と混乱をまねかないようにお願いしますよ!
せっかくですので、参考までに。

「疥癬」という言葉自体が単一のもの指しているのではなく総称ですので、正確に伝えるのには[USER_NAME]君のハムスターが何というダニに感染しているのかを把握する必要がありますね。

「ヒゼンダニ」の類であれば、一般用語ではitchで良いと思いますが、Parasitic mite(s)の方が意味は通じるはずです。
でも、「アカラス」だと推測しているのなら、Demodex になります。

「疥癬」自体は単語の問題ですが、症状を説明するのはもっとむずかしいはずです。
日本語の文章でも誤解と混乱はありますから、多少のことはしょうがないのですが、事態の収拾を英語でやらなくてはならないのはつらいものがあると思いますよ。
このMLとかけもちなら、なお大変そう。

投稿日時:
投稿者:USER0294

正確には、SCARCOPTIC MANGEという「穿孔ダニ」の一種らしいのです。

この皮膚病(ダニ)について何か他にもご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただければ嬉しいです。

疥癬(mange)はsarcoptic mangeとdemodectic mangeが代表的です。

sarcoptic mange, scabies(疥癬)
scabiesというのはヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)が病原体で,このダニの英名はギリシャ語の肉をえぐる(sarcoptes)とラテン語の掻痒(scabies)からつけられています。名前の通り角皮内にトンネルのような穴を掘ります。また,数日の潜伏期の後に著しい掻痒が生じます。
不衛生を好み,体から離れると1,2日しか生きられないのが特徴です。
犬の病気などで有名ですが,人間も感染し,特に人間同士での感染では性行為により伝染することが知られています。

demodectic mange, demodicidosis(毛嚢虫症)
demodicidosisはニキビダニ(Demodex folliculorum,ギリシャ語の虫様の体(dermox)から付けられた名前です)が病原体で,ニキビダニは毛嚢虫ともいい,ニキビダニ症とか毛嚢虫症と呼ばれる病気です。
こちらも犬への寄生が有名ですが,人間の顔などに寄生することもあるようです。ヒゼンダニの場合よりも若干治りにくいといわれています。

いずれの症状も,安息香酸ベンジルや合成ピレスリノイド,リンデンなどの殺虫剤が治療に使われます(人間の場合)。膿か疹がある場合は抗生剤も使われます。
#DDTのよる環境の消毒が有効ですが,今では勧められません

投稿日時:
投稿者:USER0400

[USER0400]%疥癬とかアカルスって何だ? です。

前回の疥癬についてのメールは,

[Ham:30048] [Misc]hams site in UK でありました「かいせん症って英語でなんていうかご存知の方いますか?」
というメールをみたときに気になりまとめていたのですが,[Ham:30066] Re: [Misc]hams site in UK で[USER_NAME]さんが書かれていた通り,「疥癬という言葉自体が単一のもの指しているのではなく総称ですので、何というダニに感染しているのかを把握する必要がありますね。」というように病原体が何であるのかをはっきりしないとこの手の病気は分かりにくいですよね。
#前の真菌症についてのメールの時も,糸状菌も酵母もカビなので混乱してしまいましたでし

わたしは、英語の病名で説明されたので、はずかしながら、「疥癬」の事とは思っていませんでした。

疥癬というのは,本来はヒゼンダニ(疥癬虫)によって起こるものを指すはずですが,広義にはダニによって生じるかゆみを伴う皮膚病を全て指してしまうようですね。
#ちなみにヒゼンダニのヒゼン(皮癬)も同義です
カビでしたら白癬というのと同様だと思います。

毛包虫症も疥癬の一種とされてしまうので,かえって本来の疥癬がわかりにくくなってしまいますね。
毛包虫症自身も,ニキビダニ症とかアカルスとかいわれて何が何だか?
ちなみにアカルス(Acarus = Tyroglyphus)というのは無気門類のコナダニのことで,前気門類のニキビダニとは違うはずだし???

まぁ要は,治療法を間違えなければいいのですが。
#ヒゼンダニならイベルメクチン,ニキビダニならアミトラズ!!

「人間も感染する」事などは、私が獣医さんのところで受けた注意とは、まるで違いますので、ひょっとすると(先生には失礼ですが)「疥癬」の事をよくご存じない先生なのかしら。

誤解を招いてしまったようで,どうもすみませんでした。
そういった病気が人間にもあるという意味のつもりでした。

正確には,Sarcoptes scabiei だと人間に感染し,確か犬などのヒゼンダニ自身は人間には感染しなかったような気がしますです。
#S. scabiei 自身は,人間だけに寄生するダニだったと思います

なお,S. scabiei に感染していたら,大変なことになってしまうでし。
#潜伏期間が1月くらいあるので,かゆみを訴えない家族まで
#全身薬まみれになります

また同様にニキビダニを Demodex folliculorum としてましたが,これや D. brevis は人間で有名なダニでしたね。
D. folliculorum は犬にも寄生しますが動物なら D. canis でしょうか?

とにかくダニの種類は1万種とか50万種とかいわれていて,和名のないものも山ほどあってすっごくやっかいなんです。

専門外の小生が言うことより先生のことを信じて下さるようよろしくお願い致しますです。 <(_ _)>
#今回のように書き方が悪いことも多々ありますので