たばこの煙害 2
たばこの煙害 2
投稿日時:
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- 山登魚
かなり前のトピックたばこの煙害についての書き込みですが、既にロック済ですので、新たにトピックを立てさせて頂きます。
「ももんが」さんの引用:
人間にとっても副流煙は有害なのでハム達への影響が心配です。
これについては既に管理者様が、経験上分かったことを書かれており、結論から申しますと、現時点で私の知る限りでも、ハムスターへのたばこの有害性は証明されていません。
引用:
マリアン・S・ドーキンズ『動物たちの心の世界』青土社 1995年8月 p.203〜204
この中で、A・P・シルヴァーマンという研究者が、喫煙の長期間の影響を調べるため、マウスやハムスターを使った実験をした時に分かったことが書かれています。
具体的には、ガラス容器に餌と水だけを入れ、そこで動物が暮らせるようにして、一定のたばこ煙流がガラス管を通って吹き込まれる仕組みにしたものだったのですが、有益な結果が得られる前に、多くの動物が自分自身の顔を押し込んでガラス管の端を塞ぎ、容器に入ってくるたばこ煙流を止めることを学習し、実験は早々に中断するはめになりました。
煙を含んだ空気の流れが動物への唯一の酸素供給源でもあったので、一部の動物は窒息していました。
マウスやハムスターが、何が何でもそれを止めようとしたのは、継続して注がれるたばこ煙流を受けることが非常に不快だった(結局分かったのは空気の噴射が不快ということだった)からで、風を浴びるならむしろ死を選ぶとまで思っていた訳ではないと思いますが、それほど不快だという意思表示は汲んだ上で、とりあえず扇風機やドライヤーの風がケージに向かないよう注意したいと思いました。
また、別トピックで紹介しているイギリスの飼育書には、
引用:
「ハムステリーでの喫煙は、火災につながる危険性が高いことに加えハムスターの健康を損なう恐れがあるという理由から(はっきりとは分からないが)、絶対に許可すべきではない。」
とあります。
つまり、少なくとも30年前までは、たばこの副流煙は、人間には有害だから、恐らくハムスターにとっても有害である可能性があるだろうと考えられていたものの、その証明まではなされていなかったようです。
身近な話をしますと、都内では企業や飲食店、屋外でも分煙から禁煙に移行し、たばこはどんどん値上げして今や贅沢品になっていますし、かつて愛煙家であった身内や親戚もたばこを辞めてしまい、飼っているペットへの影響を確認する機会がありません(兄弟と従兄弟は全員犬を飼っています)。
恐らく他のご家庭でも同様の理由でたばこの影響を心配する状況は少なくなっているとは思いますが、もし現在、ハムスターに対するたばこの影響について、何か実証されていたことが分かりましたら、教えて頂きたいです。
たばこの煙害 2
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- 山登魚
参考までに、
喫煙開始年齢とがん発生率との関連についてによれば、たばこを吸う人を、喫煙指数(吸いはじめてからの年数×1日に吸う本数)によって分けると、 たばこを吸わない人に比べて、喫煙指数が増えるほど肺がんに発生率が増加し、喫煙指数が1200を超える人では、吸わない人に比べて6.4倍肺がんになりやすいという結果でした。
つまり、1日20本たばこを吸っている人が、喫煙指数1200を超えるためには、1200÷20=60年掛かります。
また、喫煙指数が400を超えると肺がんのハイリスクグループとのことなので、
これも同様に計算すると、
400÷20=20年になります。
これは喫煙者のデータであり、副流煙の話ではないのですが、これを単純に当てはめてみると、例えば、飼い主がケージを設置している部屋で1日20本たばこを吸った場合、ハムスターの寿命が3年と見積もって、喫煙指数は20×3=60です。
すなわち、諸条件を無視していうならば、肺に腫瘍ができる前に、マウスやハムスターの寿命が来ることになります。