ダニと病気(ダニの取り方・被害・予防・駆除)
マダニの取り方
一度吸血し始めると、マダニの口は簡単には抜けない構造になっていて、無理矢理抜いてしまうと、ヒフにマダニの口が残ってしまい、炎症を起こす場合があります。
- 方法1 待つ
自然に取れるまで待ちます。 - 方法2 薬で引き抜く
綿棒にエタノールや消毒液など、アルコール分の高い物を含ませて、それをダニに塗り30分くらい待ちます。
ダニが弱ってきたら、宿主の体に近い部分をピンセットではさみ、一定の速度でまっすぐ引き抜きます。
抜けたら、傷口を消毒します。
ダニの被害
ハムスターの場合、ダニは首や背中、皮膚の薄い耳などに寄生します。
- ダニが吸血することにより、貧血や栄養障害、発育障害になることがあります。
- ダニが吸血するときに唾液を宿主に送ります。その唾液でアレルギーを起こすことがあります。
- 皮膚に付いたダニを、ハムスターが取ろうとしたり、かゆくてひっかいたキズから細菌が感染することがあります。
- ダニが媒介(ばいかい)する病気
日本では、ライム病、ツツガムシ病、日本紅斑熱の3つくらいです。
ダニが媒介する病気は、実際にはほとんどありません。犬や猫はよく刺されているわけですし、犬を飼っていてダニに刺された人に聞いても、かゆいっていうだけで元気です。
病気になるかもしれないという可能性があるという程度で、体の小さなハムスターには貧血障害が致命的なようです。人間の場合はマダニに刺された場合だけ、気をつければいいようです。
ノミとダニの違い
ノミが昆虫になのに対して、ダニはクモの仲間です。体の一部が退化して、変な形に進化したヤツもいますが、ノミは昆虫なので体が頭部、胸部、腹部の3部分から構成されており3対の脚と2対の羽があります。ダニはクモ類で頭胸部、腹部の2部分から構成されており、4対の脚があります。とはいっても、体が小さくてよく分からないですよね。動き回るのがノミで、なかなか死なないのがダニですかね?
ダニ方がノミよりも生命力が強く、なかなか死にません。またダニ用の殺虫剤は強力で、蚊やハエ用の殺虫剤ではダニにはあまり効果がありません。逆にダニ用の殺虫剤は、蚊やハエなどに強力に効果があるのですが、ダニ用の殺虫剤は強力すぎるので、ハムスターだけではなく人間にも害が大きいので注意しましょう。
ダニの予防
ハムスターは自分から家の外に散歩に出たりしないので、ハムスターがダニを家に持ち込むことはありません。飼い主や家族、他のペットに付いたダニが、ハムスターに付くというのが、ほとんどパターンだと思います。
当然ペットショップの犬も散歩をするし、ペットショップのお客さんらもダニが付くこともあるので、ペットショップなどから飼った時についているかもしれませんが、ダニはノミと違ってあっちこっち動き回ったりすることはあまりないので、可能性としてはかなり低いです。
ダニの駆除
ダニを付けないことが一番ですが、動物や自然が好きな人には難しい話です。ダニは1度に数千個の卵を産む種類もいるので、1匹でも見つけたら大量にいる可能性があります。ダニを見つけたら、ハムスターのケージを洗剤を付けてよく洗い、くん煙剤などを使って家の中を全て殺虫しましょう。また木や紙の飼育用品を使っているのなら、全て捨ててしまいましょう。ダニは小さいく、一見ゴミかホコリにしか見えないので、ダニのライフサイクルより早いタイミングで、当分の間は掃除しましょう。
ハムスターに付いたダニは、歯ブラシなどで落とし、ガムテープにダニを付けて捨てるか、洗剤の入ったお湯で、溺死させましょう。ダニをつぶすとタマゴが飛んだり、ダニに病原菌を持っていた場合、病原菌が散らばります。
駆除薬を使う方法もありますが、できればハムスターの薬は飲ませたくないので、なるべく掃除で駆除しましょう。