ダイエット(最適な時期・体重を減らす方法)
ダイエットをしてはならない時期
成熟期(生後〜3ヶ月)
大人の体に変わろうとしている時期です。実験動物用のペレットなら、おなかいっぱい食べても問題はありません。この時期に不適切なエサを与えたり、不要なストレスを与えると、太りやすくなります。また発育不良になり、体が大きくなれないばかりか、正常な子どもを産めない体になる可能性があります。
更年期(1.5歳〜死ぬまで)
1歳を過ぎたハムスターは人間の20才後半で、穏やかに老化現象が現れてきます。少しずつ太ったとしても、普段と変わらない生活を送っているのなら、問題はありません。急激に太るようなら、病気かもしれません。
2歳(老年期)を過ぎると病気になりやすくなり、2.5歳以上になると、やせてくるのが普通です。また、老化現象には、かなりの個体差があります。
老ハムになると、代謝能力が落ちるので食事の量は減りますが、栄養のバランスは成ハムと変わらないので、食事は普段のままで大丈夫です。また、正常に老化しているハムスターなら、老ハムになっても歯は弱らないので、ペレットを砕いたりして与えないようにしてください。生理的要求と、食事の量のバランスが分からなくなり、必要な食事の量が分からなくなってしまう可能性があります。
妊娠中、授乳中
妊娠中や授乳中の母ハムのからだは、子ハムに必要な栄養を与えるために、自分が持っている全ての力を使おうとします。母ハムが必要な栄養、子ハム数匹分が必要とする栄養と、子育てをするために必要なカロリーなど、普段からは考えられないくらい栄養が必要です。人間のように家族が手伝ってくれませんし、便利な道具もありません。授乳後も体が弱らないように、食事はしっかり食べられるようにしましょう。
ハムスターの場合は、生後6ヶ月までの期間が、肥満細胞の増やしてしまう期間だと思うので、この時期のエサが悪ければ、太ったハムスターになってしまいます。その時期に太ってしまっているのなら、一生太ったままで、太った体が正常な体として作られてしまうので、健康そうなら痩せさせる必要はありません。
体重を減らす方法
ダイエットとは?
「体重を減らすことではなく、ムダな脂肪を減らすこと」です。
上級者が与えているペレットを与えるだけでも、その個体に最適な体質に変わりますが、体質や飼育方法によっても違うので、太り気味が最適なのかは簡単に分かりません。
間違っても、ハムスターに野菜だけを食べさせて、無理に体重を減らすことはしないでください。栄養失調や下痢になり、最悪の場合は死んでしまいます。またハムスターのエサの分量は、体重の5%〜10%だといいますが、その分量は乾燥重量です。野菜は90%〜95%くらいが水分で、栄養分は10%以下しかありません。砂漠の生き物であるハムスターが必要な栄養を、野菜だけで摂取しようとすると、これがどれだけ無謀なことか分かると思います。
野菜は全くと言っていいほど、栄養がありません。それとは反対にハムスターの主食は、必要な栄養が十分含まれています。太ったと思ったら、エサを実験動物用のペレットに変えてください。主食に食べられないくらいのペレット、清潔な水、これだけを1ヶ月間与えて、体格が全く変わらないのなら、そのハムスターは何か別の病気です。かならず獣医に相談してください。
まとめ
どうしても太るハムスターがいるのなら、私に1ヶ月間、そのハムスターを預けてください(本当に持ってこられると困りますけど)。体もスマートになり、原因不明のハゲも治ると思います。そう言い切れるくらい自信があります。
人間の場合は、食事をガマンできない人もいるようですが、ハムスターは自分の体調の管理は自分でできるので、栄養のバランスがいいように食べ物を選んで食べます。また、カロリーを摂取しすぎると、ケージをかじったり、回し車を回ったり、ケンカをしたりして、自分からカロリーを消費するような行動します。
しかし飼育されているハムスターは、自分でエサを探すことができないので、人間の与えるエサが間違っていると、生きるためにしかたなく食べます。ハムスターの共食いがいい例です。種(しゅ)の保存をするために、同士を食べてしまうのです。
肥満が気になるのなら、まずはエサを最適にすることです。ハムスターは運良く実験動物なので、実験動物用のペレットがあるので、それを与えましょう。そしてストレスがたまらないように、ハムスターを必要以上にさわったりしないようにしましょう。このハムエッグの管理者が、今まで飼っていたハムスターは60匹以上いますが、1匹も肥満になったハムスターはいません。このハムエッグに載っている飼育方法が100%正しいとは言い切れませんが、肥満にはならない飼い方が書いてあるのは間違いないので、肥満になったり、肥満が気になるようなら、このサイトを読み直してください。