やけど(やけど)
症状
- 皮膚が炎症を起こして赤くはれる。
原因
- 熱湯に落ちた。
- ヤカンやストーブなど熱い物にさわった。
- 電源ケーブルを囓った。
- ヒーターが熱い。
- ヒーターやサーモスタットが故障した。
治療
- 応急処置として、すぐにぬれタオルなどをつかって患部を冷やす。
- 程度により死ぬ可能性があるので、すぐに病院に連れていく。
予防
- 危険な物を片づける。
- 台所などでは散歩をさせない。
アドバイス
毛の薄い部分ほど、やけどしやすいです。
火傷(やけど)は熱傷(ねっしょう)とも言われ、人間ではありふれた怪我ですが、ハムスターは自分で火を使わないため、ほとんどが散歩や脱走中の事故が原因です。
驚くと予想外の方向に走ることがあるため、ペット部屋の暖房は電気ストーブよりファンヒーターやエアコンを使いましょう。
邪魔だと思うと、囓って排除しようとすることがあるため、ケーブルはハムスターの巡回ルート(壁沿いなど)に這わさないこと。
隙間やカーテンを使って高い所に登ることがあるため、なるべく台所や食卓の近くでは飼わないこと。
ヒーターの表面温度は、小動物用のパネルヒーターが50℃、爬虫類用の保温電球が200℃、人間用のストーブは300℃〜1000℃以上あります。
ヒーターは暖める道具なので、直接触れると火傷してしまいます。
40〜50℃の低い温度でも、長時間触れ続けると低温火傷(ていおんやけど)します。
直接触れなくても、温度が高いと熱射病になるため、ヒーターは正しく設置しましょう。
日本の冬はハムスターの生息地より寒いため、何らかの方法で保温する必要があります。
ベテラン飼い主は熱量の高いペット用ヒーターを使うことが多いですが、設置方法に工夫したりサーモスタットを利用しているため、火傷の話は聞いたことがありません。
ヒーターの熱量が足りずに疑似冬眠しかかったり、病気になり慌ててヒーターを設置して冬なのに熱射病になりかかった、時々聞きます。
病気になると、感覚が鈍ったり、眠る時間が増えたり、動けなくなるため、特に注意が必要です。
ハムスターも温かい食べ物を食べられます。
食べ物を暖めると香りが良くなり消化しやすくなるため、病気のハムスターに焼いたパンや焼き芋などの、温かい食べ物を時々与えることがあります。
無理に口元に持て行くわけではなく、香りにつられてハムスターから寄ってきて食べます。
初めて食べると、食べ物が熱いとは思っていないようで、熱さにビックリして走ることがあります。
そして熱かったと理解できると、すぐに食べ物の場所に戻って、ハフハフしながら食べるようになります。
脱走中に盗み食いするときには、驚いて食器を倒したり、鍋の中にはまったりして、体だけでなく口の中も火傷する可能性があります。
人間には害がない食べ物でも、食中毒になることがあるため、脱走や散歩中に盗み食いさせないようにしましょう。
爪がなく、指がくっついたまま。
<写真の事例>
散歩中にみそ汁に落ちてしまい、全身をやけどしたゴールデンハムスターです。温かいみそ汁は、75〜95℃くらいあります。
すぐに水で冷やした後、病院で診てもらい、注射、飲み薬、塗り薬で治療しています。
事故当日は、爪が全部取れてしまい、毛の薄い四肢が赤くなった程度だった。
2〜3日経つと、お腹の皮がめくれ、起きている時も寝ている時も、痛みで鳴いたり暴れたりした。薬を塗るのにも暴れてしまうので、軍手を2枚重ねにして、噛まれながら綿棒で薬を塗っていた。
1週間ほどで、お腹の皮が抜け、膿んだり、白くなり、四肢はかさぶたができ、相変わらず動いても寝ていても痛みで鳴いていた。
2週間ほどで、素手でハムスターに触れるようになったが、四肢は腫れており、足の付け根を触れると痛みで怒っていた。
3週間ほどで、体毛が生え替わり、さらに2週間ほどで体の体毛は元に戻った。
5週間ほどで体毛はほぼ生えそろっていますが、爪が生えて来ず、指が繋がったままで痒そうにし、性器の周りも、皮膚が張ったままだそうです。
幸い顔に大きなやけどがなく元気に暮らしているそうですが、四肢に後遺症が残っており、毛繕い、走ったり、物を掴んだりと、ハムスターらしい行動がうまくできなくなっています。
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