ハムスターの餌(添加物と効能・おやつ)
餌の添加物と効能
NRCのデータを基に作っているために、どこも同じようなエサができてしまいます。そのため、ハムスターのエサに何か添加していることが多いですが、営業材料程度のものなので、効果は期待しない方が良いです。また、いろいろ添加物が入っているエサを作っているメーカーは、経験による蓄積が無く、悪いエサしか作れないと考えてエサを選ぶ必要があります。
ハムスターには効果がない
ペレットなどの加工フードに含まれている物は、ハムスターが吸収できるように配合されていなかったり、そういったデータがないため、ほとんどが推測で添加しているだけです。
タンポポの利尿作用など、明らかに効果が出る物がありますが、ペレットに含まれている添加物は、営業的な付加価値として安易に添加されている物ばかりです。逆に効果が出すぎることもあるかもしれません。
たとえば、ヨーグルトに含まれている細菌は人間でも腸まで届きにくいのに、ハムスターは胃が2つもあるので腸まで細菌が届きません。そもそも、健康体なら腺胃(後胃)や腸内の細菌も正常に繁殖しているので、そこに別の細菌を追加すると、細菌の繁殖の妨げになって下痢の原因を作ることもあります。
効果が出るほど入っていない
上記の理由もあり、死なれると困るので、とりあえず入れてみたという程度で、問題点と効果についてパッケージに書いてあるものの、効果があるとは書いてないと思います。
逆に効果があるのなら、常食させることは毒を摂取しているのと同じなので、効果を期待したいのなら、高くても専用のサプリメントを購入し必要なときに与えるべきです。
絞りかすが使われている
人間用の素材を、圧搾(あっさく)などした残渣(ざんさ)で、その産業廃棄物をペットフードに混ぜてあります。ゴミを混ぜて量を増し、生産コストを下げ、知らない人に効果があるように思わせて、高級感を出している商品があります。悪質だと思いますが、ペットフードではよくあることです。
また、栄養になりにくいゴミが入っているので、目に見えて痩せることがあったり、添加物は効果が分かりにくいため、よく分からず使っている人の評価が高い場合もあるので、他人の評価を見るときも気をつけましょう。
そもそも本当に効果があるのなら、高値で取引されているので、ペットフードには入ってないです。
勘違いするような表記をしている
砂糖と書くと太りやすく、オリゴ糖と書くとお腹に良いように聞こえますが、実は砂糖はオリゴ糖の仲間で、書き方を変えれば商品のイメージを逆転できます。
さすがにないと思いますが、炭水化物は多糖類で、セルロール(食物繊維)もハムスターが分解できる多糖類なので、全てを糖分と書いてイメージを悪くすることもできます。ペットの場合は、基準がなかったり消化方法が人間とは違い、食べ物に関する言葉は、本来の意味や機能とは違う印象ができてしまっていることがあるので、特に注意が必要です。
実は体に悪い
少量なら刺激するので活発になるけど、毎日食べると悪くなるような物が混じっていることがあります。ペレットなどの加工フードだと、ハムスター自身がそのことに気づけないので、食べているうちに痩せてしまい、健康そうに見えることもあります。
作用とは、プラスに働けば作用で、マイナスに働けば副作用になり、必要がなければマイナスにしかならないので、入っていれば良いということでもありません。
与える意味がない
初乳に含まれている成分だとすると、「初乳にしか含まれないので必要ないだろう」、「初乳にしか含まれてないので摂取し続けると副作用があるのかも」、「その成分は体内で合成できるはずだから過剰供給になる可能性がある」など、特別な知識がなくても想像はできると思います。
臨床試験ができていても、体の仕組みから外れているのなら、副作用しかない薬でしかありません。
おやつ
クッキーやゼリーなど、人間のおやつのようなペット用のおやつやペットフードがありますが、人間のおやつをペット用に質を悪くした物です。見た目が似ているということは、製造方法や原料など似ていて、ペットが食べるような物ではないと考えましょう。
ハムスターに「おやつ」という考えはなく、飼い主がおやつとして与えている食べ物は、ハムスターにとっておいしい食べ物でしかありません。
おやつを選ぶ場合は、ペット用のおやつとして売っている物ではなく、ミックスフードを与えたり、ミックスフードとして売っている商品の素材から、ハムスターが好きそうなものを与えたり、ミルワームなどの動物性タンパク質を含んでいるものが良いです。
食べる楽しみではなく、主食では補えない食感を与えたり、季節などで足りない栄養を補うというイメージです。
ヒマワリの種など、おやつになりそうな食べ物は定期的に与えない方が良いです。決まった時間や、決まった数などを与えると、ハムスター達はおやつをもらえるまで、お腹が減っていてもガマンします。主食となるペレットなどを、優先的に食べてくれなくなるし、体が弱っている時などは、病状がひどくなる場合があります。
また、ごほうびで与えたものでも、絶対にもらえると思ってしまうと、もらえないことを不幸だと考えることがあるので、逆効果になることあります。