回し車
17cm径のホイールに丸まったロボロフスキーの成体がいます。
飼育環境ではケージの広さに限界があり、ハムスターに本来必要な「なわばり」の広さを確保できないため、そのギャップを埋めるためも回し車が必要です。
回し車が小さいと、体をそらした状態でしか利用できず、背骨を痛めてしまいます。 また、大きいサイズの回し車を利用すると、感覚器官をうまく使えるので、周りの環境に反応しやすく、止まりやすくなるので、回し車から吹っ飛んでいくような事故や、転倒事故が減らせます。
成長に合わせて徐々に大きくするのも良いですが、ハムスターの成長スピードは早く、小さい回し車は使い道がないため、大きめの物を選びましょう。
最低でも胴長の2倍の直径が必要で、17cm以下の回し車はどのハムスターでも成体には小さいです。
サイズによってはケージに入らないこともあり、回し車はケージの高さを決める基準になります。
チャイニーズ、ロボロフスキーは、回し車でオシッコをしてしまうことが多いので、同じ回し車を2つ持っていると掃除が楽にできます。
掲載商品が、サイレントホイールだけになってしまっていますが、他に勧められる商品がないだけで、サイレントホイールも、ガタガタする、倒れるなどの、構造上の問題があります。大きめの「ストーンベッド」を使って、支柱をささえるだけでも防げます。金網タイプのケージを使っていてもレイアウト変更が容易な、スタンド付きをオススメします。
この商品はロットによって、パッケージやホイールの色が変わることがあるため、気に入った色や汚れが目立つ色があるのなら早めに買った方が良いです。
12 ドワーフ | 15 | フラット 17 | 旧17 | フラット21 | 旧21 | 25 | 旧25 | フラット30 | 旧BIG | |
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ホイールの直径 | 12cm | 15cm | 17cm | 17cm | 21cm | 21cm | 25cm | 25cm | 30cm | 30cm |
スタンド込みの高さ | 15〜20cm | 17〜21cm | 19〜22cm | 19〜22cm | 24cm | 24cm | 29cm | 29cm | 33.5cm | 35cm |
ホイールの奥行き(軸込み) | 6cm(8.5cm) | 6.5cm(9.5cm) | 7.5cm(10.5cm) | 7cm(10cm) | 8.5cm(13.5cm) | 8cm(15cm) | 11.5cm(16cm) | 11cm(16cm) | 13.5cm(18cm) | 13.5cm(18.5cm) |
重さ(スタンド込み) | 75g(105g) | 110g(140g) | 135g(170g) | 130g(160g) | 300g(305g) | 220g(300g) | 340g(480g) | 350g(445g) | 490g(640g) | 470g(565g) |
※メーカー公称の数値ではなく、管理者がザックリ測っただけなので多少の誤差はあります。大きさに余裕があるケージ選びも必要です。
フラットについて
後ろから見ることは少ないと思うので、フラット21を後ろから。
フラットではない旧製品の方が、良いところもあります。
軸受け(回転パーツ)部分にガイドローラーが無くなり、音が静かになり、ぐらつきが減りました。
しかしホイールの回転が、21ではかなり、17と25では少し重くなりました。30のみ回転が軽くなっています。さらにフラット21は、スタンドを使わずケージのワイヤーに取り付ける場合には、旧商品より1cm長く奥行きが必要です。
軸受けとホイールの取り付けがネジ式のロックナットではなくなり、回転パーツを直接ホイールに取り付けられるようになりました。取り付けは簡単ですが、掴みづらいため手が小さいと外しにくいです。
旧製品をスタンドに取り付ける場合、上からはめ込むだけでしたが、フラットはスタンドをロックナットで止める必要があり、スタンドだけを簡単に外せません。
回し車がオシッコで汚れたり、ケージのレイアウトの記事のように回し車の転倒防止策などをしていると、ホイール部分だけ外せず不便です。
ハムスターより大型の動物に回し車を使わせる場合に、背中が擦れはげたりしないように、ホイール内側の段差やロックナットを無くしたのだと思います。根本的に、軸に体が当たったりフラットさが気になるのなら、回し車のサイズが小さいです。
パッケージには足下(ホイール)もフラットと書いてありますが、旧製品と見比べてもほとんど同じです。
ホイール表面にロックナットの穴と軸受けの凹み長くなり完全にフラットになったため、ナットに足をかけてハムスターがよじ登りにくくなっています。しかし、裏側からは相変わらず登りやすいと思います。
30以外は旧商品の方が良いと思うので、在庫が残っている店を探してみましょう。
耳障りにならない程度に聞こえていた回し車を走る音で、健康状態をチェックしていたので、静かな音より、走りにくさが気になります。
パーツの互換性
左から12〜17兼用、旧21専用、旧25と旧BIG兼用。
左から旧21、フラット21専用、フラット25とフラット30兼用。
12、15、17のプラスチックのスタンドは兼用。21、25、30のワイヤースタンドは全て専用。
ホイールと軸受け(回転パーツ)、ワイヤースタンドは取り付け方法が異なるため、旧製品とフラットには互換はありません。
交換用に軸受けだけも売られていて、小動物専門店なら通販でも手に入ります。
ベアリングが損耗して回りにくくなるので、よく走る個体なら1年に1度は交換しましょう。
サンコー サイレントホイール フラット12
ホイールとスタンドのバランスが良いですが、ホイール直径が12cmでジャンガリアンやロボロフスキーの体長程度しかなく、子供用に利用するにも小さいです。
「サイレントホイール フラット17」とは、実質100円くらいの値段差くらいで、回し車が止まらず、ハムスターが回し車から吹っ飛んでいく事故も減るので、最低でも「サイレントホイール フラット17」を利用しましょう。
まだ子供で一時的に利用する場合でも、「サイレントホイール フラット15」の方が適しています。
「サイレントホイール フラット12」の購入予定はないため、旧商品の「サイレントホイール12 ドワーフ」のレビューです。
種類ごと適合 | ゴールデン | ☆☆☆☆☆ | ジャンガリアン | ★☆☆☆☆ | チャイニーズ | ★☆☆☆☆ | ロボロフスキー | ★★☆☆☆ |
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サンコー サイレントホイール フラット15
「サイレントホイール フラット12」と「サイレントホイール フラット17」の中間のサイズで、ホイール部分以外は同じ部品です。
どのハムスターにもベストなサイズではないので、「サイレントホイール フラット17」がケージに入らない場合や、体がまだ小さく、うまく回せるか不安な場合に、一時的に利用することを前提に利用しましょう。
「サイレントホイール フラット15」の購入予定はないため、旧商品の「サイレントホイール15」のレビューです。
種類ごと適合 | ゴールデン | ☆☆☆☆☆ | ジャンガリアン | ★★☆☆☆ | チャイニーズ | ★☆☆☆☆ | ロボロフスキー | ★★★☆☆ |
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サンコー サイレントホイール フラット17
以前の商品名は「サイレントホイール17 ゴールデン」でした。ホイール径17cmとゴールデンの体長より短く、ゴールデンには小さすぎ、ジャンガリアンやチャイニーズ、ロボロフスキーにも少し小さいです。ゴールデンには、「サイレントホイール フラット30」が適しています。
旧シリーズと同じく、「サイレントホイール」シリーズで一番バランスが悪く倒れやすいので、「ストーンベッド」でスタンドに重しをするなど、ホイールの転倒防止策を考えて利用しましょう。また、ワンサイズ上の「サイレントホイール フラット21」が一番安定感が良く、ロボロフスキーでも回せるので、ゴールデン以外には「サイレントホイール フラット21」を利用しましょう。
フラット17になりベアリング部分が変更されてしまったため、この商品もホイールの回転が重くなってしまいました。
我が家では、生後1ヶ月くらいのジャンガリアンやロボロフスキーに使うことがありますが、ハムスターの成長は早いため、すぐにサイレントホイール フラット21に変更してしまいます。
種類ごと適合 | ゴールデン | ★☆☆☆☆ | ジャンガリアン | ★★★☆☆ | チャイニーズ | ★★☆☆☆ | ロボロフスキー | ★★★★★ |
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サンコー サイレントホイール フラット21
ホイール径が21cmしかないので、大人のゴールデンは小さく中途半端なサイズですが、ジャンガリアンなどの小さいハムスターには適した大きさです。
「サイレントホイール フラット30」とホイールのサイズが10cm近くありますが、パーツが壊れることと、体が大きくなることを前提に、子供のゴールデンを飼っている場合は、両方買っておくと安心です。
フラットになりベアリングが大きくなり、ガイドローラーが無くなり、さらに静かになりましたが、旧製品より回転が重くなったのが難点です。
回転パーツ、スタンドともフラット21専用です。
サイレントホイールシリーズでは、一番バランスが良く静かです。
「サイレントホイール フラット21」以降の回し車は、ホイールの白と半透明のパーツの合わせ面がしっかりしているので、カチカチといった音も出ません。
種類ごと適合 | ゴールデン | ★★☆☆☆ | ジャンガリアン | ★★★★☆ | チャイニーズ | ★★★★☆ | ロボロフスキー | ★★★★★ |
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サンコー サイレントホイール フラット25
30cmの回し車が、高さ30cmのケージに入らないために追加された回し車で、このサイズが必要で「サイレントホイール フラット30」がケージに入らないのなら、「ケージ」を買い替えた方がいいです。
回転パーツはフラット30と兼用で、スタンドは専用です。
フラット25のスタンドにフラット30のホイールを付けると、高さが足りずホイールがケージの底に当たります。
種類ごと適合 | ゴールデン | ★★★☆☆ | ジャンガリアン | ★★★★☆ | チャイニーズ | ★★★★☆ | ロボロフスキー | ★★★★☆ |
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サンコー サイレントホイール フラット30
ホイール径が30cmがあるので、ゴールデンには適していますが、スタンドを使うと高さが30cmを超えてしまい、ケージに入らないといった問題も出ます。そのため、高さが40cm以上あるケージが必要になります。
ハムスター用に使うには支柱が少し高く、高さを調整ができないため、スタンドを2cmくらい切って使った方が、ハムスターが利用しやすいです。
支柱は鉄製で切るのが大変な場合は、ストーンベッドなどを利用して登りやすくしてあげましょう。回し車の転倒事故や振動を少し防げます。
回転パーツは25と兼用で、スタンドは専用です。
「サイレントホイール BIG(旧製品)」から「サイレントホイール フラット30」になり、ゴールデンハムスターが走ってもほとんど音がしなくなりました。
ハムスターの脚力は力強く、ロボロフスキーでも走れるため、繁殖などで複数のハムスターが一緒に回し車を走るときにも使えます。
サイレントホイールシリーズはホイール部分のプラスチックの厚みがほとんど同じで、フラット30は見た目より軽いのが良い所ですが、高い場所から落とすと割れることがあるので注意しましょう。
種類ごと適合 | ゴールデン | ★★★★★ | ジャンガリアン | ★★☆☆☆ | チャイニーズ | ★★★☆☆ | ロボロフスキー | ★☆☆☆☆ |
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